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両丹日日新聞2010年2月19日のニュース

空き缶回収は生きがい−夜久野の衣川さん 中学校の取り組みに協力

0218arumi.jpg 福知山市夜久野町末の農業、衣川實治さん(82)は今、アルミ缶回収を生きがいに人生を歩んでいる。回収運動の収益で地元老人ホームに車いすを贈り続ける夜久野中学校(久木久代校長、100人)に届けるためだ。15年間に集めた量は約25万8300個。「生徒に助け合いの心を学んでほしい。体の続く限り頑張って集めます」と笑顔をみせる。

 同校は、開校翌年の1994年から、生徒会が呼びかけてアルミ缶回収を始め、「ふれあい夜久野号」として、同町平野の特別養護老人ホーム、グリーンビラ夜久野(衣川義広施設長)に車いすを贈り続けている。今年度で22台になった。
 
 衣川さんは生徒たちのアルミ缶回収の取り組みを同年、両丹日日新聞の記事を読んで知った。「地元のお年寄りのことを思い、気張っている生徒の姿に心を打たれ、建設会社を退職した今なら、自分でも協力できる」と思って、独自にアルミ缶集めを始めた。
 
 最初はつてもなく、近所や遠方にも車で出かけ、道ばたに捨てられているアルミ缶を集めた。年間に2500本前後をためるのがやっとだった。その後、近所や知人らにも依頼し、ためてもらったものを軽トラックで回収している。
 
 今では年間2万5000個前後が集まる。自宅の作業場で、ラベルが付いたものははがし、てんころ(木槌)でたたいて小さくつぶす。それを100個ずつ数えてビニールの小袋に詰め、倉庫の軒下にきれいに積み上げている。
 
 昨秋は、軽トラックで3往復して届け、回収量が一気に増え、生徒たちは大喜びだった。15日には、感謝の気持ちを込めて生徒会福祉委員会の3年生、中吉学会長ら4人が、衣川さん宅を訪れ、バレンタインデーの贈り物として、感謝の気持ちを込めた手づくりのクッキーを手渡した。
 
 同校が今までに回収したアルミ缶は、衣川さんや生徒、保護者、地域住民の協力で集めたものを合わせて約90万個になる。生徒にはリサイクルの意識が根づき、伝統の回収運動が評価され、07年には環境大臣表彰を受けている。
 
 核家族化が進むなかで、地域の果たす役割は大きい。衣川さんはいつも、次代を担う子どもたちが健やかに育つことを願っている。アルミ缶を小さくするため、手を使い過ぎて、愛用しているてんころには大きなくぼみができている。手に痛みが走り、辞めようと思った時期もある。
 
 それでも「やれることを地道に続けているだけ。今は、集めること自体が楽しく、元気の源になっています。これからもできる限り協力したい」と話す。
 
 久木校長は「衣川さんのように温かい気持ちを持つ地域の方々に支えられて、今の夜久野中があります。心から感謝の気持ちでいっぱいです」と喜んでいる。
 
 
写真=集めたアルミ缶を100個ずつ袋に詰めて軒下に積んでいる衣川さん

    

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