WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

購読お申込み 両丹日日新聞は全国にお届けできます。

トップページへ

ニュース

 

情報

コミュニティ


個人情報保護について

姉妹紙 TownTown


両丹日日新聞2010年2月17日のニュース

「中1ギャップ」解消に小中の教員連携

0217touei.jpg 子どもが小学校から中学校に進むと、新たな学校生活になじめず、不登校やいじめが急増する「中1ギャップ」という現象がある。全国的に問題視されるなか、これを防ぐため、福知山市北小谷ケ丘の桃映中学校(西山直樹校長)は、校区の大正、庵我両小学校と連携した教育に力を入れている。
 

 小学校の学級担任制と違い、中学校は教科担任制。生徒が自分を理解してくれる担任と接する時間が少ないのも、「中1ギャップ」の原因の一つとされる。
 
 同中学校では、やがて入学してくる児童の学習に対する不安を解消するには、まず校区の小中教員が交流を深め、互いの児童、生徒の実態を知ることが大切と判断した。
 
 05年度から、同中学校の小中連携加配教員として2年間、両小学校に出向いた教務主任の近藤恵子教諭はいう。
 
 「初めて小学校の教壇に立ち、やがて入学してくる児童たちとコミュニケーションが深まる効果は大きい。私たち教える側も、迎え入れたときに安心感があり、子どもたちも早く教員になじんでくれる」
 
 連携加配以外の先生たちも、中間、期末考査がある日の午後や授業の合間を縫って積極的に小学校での授業をしている。今年度、同中学校に配置されている小中連携加配は算数・数学のみだが、国語、社会、理科、英語の担当教員も、両小学校に出向いている。
 
 それに応えるかのように、昨年の夏休みには、両小学校の先生が自主的に生徒の補習授業に訪れ、かつての教え子らに、苦手な部分を指導した。
 
 西山校長は小中学校間の連携の深まりに手ごたえを感じている。「複数の小学校から児童を迎えたとき、学力の差を感じることがある。教員自身も新入生それぞれの学力の到達度が把握できなかったが、積極的に交流するなかで、小学校から受け継いでの授業を一部で進めることができるようになった」という。
 
■基礎学力つけるドリル作成■

 1月には「桃映ブロックドリル」というA4判、133ページの問題集が完成した。中学校入学までに、すべての児童に基礎学力を身につけてほしいと願い、近藤教諭と大正小教務主任の山田珠美教諭、庵我小教務主任の芦田誠教諭、同中学校の英語担当の小島照代教諭の4人が中心になって1年がかりで作成した。
 
 市教委の授業力向上推進事業で受けた10万円を生かしたもので、府の学力診断テスト、全国学力学習状況調査で使われた問題を使い、国語、算数の基礎となる問題をぎっしり詰め、英語学習がスムーズにできるようにローマ字を読み書きするページも加えた。
 
 今春同校に入学予定の両小学校と惇明小学校の一部児童合わせて約90人に配り、3学期にできるだけ解いて、これを持って入学してもらい、中学校で継続して使う。現在の中学校1年生には復習の意味で配る。4月には各小学校の新6年生にも渡すことにしている。
 
 西山校長は「不登校の生徒も減る傾向にある。小中学校の垣根を払い、教員同士が指導法を一緒に考え合ってつながりが強まり、生徒の学習に対する不安を減らすことができた成果かもしれない」と話す。
 
 課題も多いが、ドリルの効果を実証し、こんごも予算が許せば毎年、改訂版の発行を続ける計画だ。
 「生徒の基礎学力を充実させれば、学習意欲が増す。ドリルは、小学校から中学校へスムーズに進むための橋渡しのような存在になるだろう」と期待を込める。
 
  
写真=完成した「桃映ブロックドリル」を手にする桃映中の小島、近藤両教諭(左から)
 

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ