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両丹日日新聞2010年1月28日のニュース

人気なのに廃止 高等技術専門校の家具工芸科

0128kougisenn.jpg■府外就職多く「地域振興につながらない」と■
 就職や再就職に向けて職業訓練をする福知山市平野町、府立福知山高等技術専門校は、今年度いっぱいで、30年の歴史がある家具工芸科(旧木工科)を廃止する。入校希望者は例年、定員を上回っているが、修了生の半数が府外で就職や工房開設をしており、府の地域産業振興につながっていない、というのが大きな理由。修了生たちは存続の嘆願書を府に提出していた。
 

 家具工芸科は、同専門校が、市所有の旧陸軍連隊跡地(現在の陸上自衛隊福知山駐屯地付近)から現在地に移転新築された80年春、木工科の名で新設された。訓練期間1年、定員20人(当初の4年間は訓練期間2年、定員15人)で、今までに500人以上を送り出した。
 
 授業料は無料(教科書などは除く)で、家具工芸の基礎から応用まで学べるため人気が高く、ここ10年は府内外から定員の2−5倍程度が応募。今年度は41人が入校を希望し、19人が選考試験を通過した。出身地は10人が府外で、残りは府南部が多く、福知山市内は2人だった。
 
 昨年度の修了生で府内の企業などに就職したのは2人だけ。各地で財政難などから職業訓練校を縮小する傾向にあり、家具工芸科が技能労働者を育てながら地域産業振興を−という目標につながっていないことなどを背景に、廃止が決まった。
 
 この動きを知った修了生有志119人は一昨年夏、府に存続を求めて嘆願書を提出したが、願いは届かなかった。
 
 大江町尾藤口に工房を構える春日英克さん(53)は、同科で学んだあと、長岡京市から移り住んで家具作家として活躍している。
 
 「家具工芸科は全国的に減る傾向にありますが、福知山校は木工機械や工具の使い方まで一連して学べ、指導レベルも高く、全国的に評判が良かった。入校希望者が多いのに廃止するのは矛盾している。修了後、他府県から府北部に移り住み、家具作家として活躍している人も多く、地域の活性化につながっている。高技専以外で離職者、転職者が学ぶのは学費が高くて難しい」と嘆く。
 
 浅田敏樹校長は「府立高等技術専門校の再編に伴っての見直し。府内は家具産業が盛んではなく、府外から家具職人になるために入校し、修了後に出身地に戻る人が多い。将来、地元で丹州材を使った家具産業が興れば、復活することもありうる」と話している。
 
 訓練の成果を発表する毎冬の「専門校フェア」は、訓練生が丁寧に仕上げた家具工芸品の展示、販売が高い人気を集めていた。今年2月27日が家具工芸科にとって最後になる。
 
 春日さんは「フェアには、一人でも多くの修了生が集まり、指導者の方々にも感謝の気持ちを伝えたい」と話す。
 
 今回の再編で、福知山校の訓練科は6科(総定員120人)から4科(同95人)に減る。家具工芸科のほか、土木施工管理科が廃止(2年生を除く)され、建築科が京都校に統合される。そして新たに、幅広いスキルを身につける「ものづくり基礎科」が設けられる。専門技術の向上や資格取得を支援するための短期講座は年々増やしており、一層充実させる計画という。
 
 
写真=毎年、市民の人気を集めている家具工芸科生の実習作品(一昨年の専門校フェア)

    

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