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両丹日日新聞2010年1月19日のニュース

大きな草履、宝船などサクラにつるし 金尾で事始め

0119koto.jpg 福知山市夜久野町金尾地区(牧誠二自治会長、18世帯)は17日、地元公民館で伝統行事「コト(事始め)」を行い、大きな草履や宝船をつないだつくりものを、近くのサクラの木につるした。この1年間の厄よけになるという。
 

 コトは戦前、年初めを祝うために町内の大半の地区で催されていたが、過疎化などで年々減り、今では貴重な民俗行事になっている。
 
 金尾では、400年以上前から1月中旬に開くのが習わし。今年も都会からの帰省者を含め、子どもたちからお年寄りまで40人近くが公民館に集まった。
 
 つくりものは長老が中心になって担当。魔よけの力があるといわれるハゼの木で小さな杵(きね)と臼を作り、12膳の箸(はし)などを添えたワラの宝船、大きな足中草履(半分だけの草履)と小さな草履を編み、これらをビニールのひもでつないで、約2時間で仕上げた。クレーンを使って高さ15メートルほどのサクラの太い枝に下げた。
 
 ほかの人たちは、持ち寄った餅米を使って餅つきをし、最後の一臼では「いわい唄」を歌って今年の豊作に祈りを込めた。昼に、石臼でひいたばかりの黄な粉をつけて味わい、交流を深めた。
 
 自治会長の牧誠二さんは「以前は結婚や新築などの祝い事があった家でコトをして、その家の軒先につくりものをつるしていました。過疎、高齢化が深刻で、8年ほど前からは会場を公民館にして、女性も参加するようにしました。コトの日には滋賀県など遠方から帰省する人もいて、にぎやかになります」と話していた。
 
 
写真=金尾公民館近くのサクラにクレーンを使ってつるされた厄よけのつくりもの

    

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