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両丹日日新聞2009年11月11日のニュース

世界が認めた自然な音 漆塗りのスピーカー 

1112tanaka.jpg 丹波漆の産地、福知山市夜久野町で漆塗りのスピーカーを作っている職人がいる。高級志向のためではなく「自然に近い音を再現しようとすれば、漆塗りに行き着いた」という。アメリカで開かれたオーディオの国際見本市で高い評価を受けており、15日には夜久野高原・道の駅「農匠の郷」内、市やくの木と漆の館で、世界がうなった音を聴かせる。
 

 スピーカーを作っているのは田中誠さん(56)。丹波漆に魅せられ、9年前に夜久野町金尾に工房を構えて転居。細やかな木工の技と繊細な漆塗りの技法を生かして硯箱や宝石箱などを作り出す漆工芸作家として活躍してきた。
 
 2年前に山梨の音響機器メーカー・フィーストレックス社から出ているスピーカーユニット(コーンや磁石など)に出あってからは、スピーカー作りに没頭するようになり、今は自身を「スピーカー職人」と呼ぶ。
 もともと、高校生のころからスピーカーを作り続けていて、箱作りには自信を持っていた。そんな自作の箱に、フィーストレックス社のユニットはピッタリだった。
 
 コーンは福井の人間国宝・岩野市兵衛さんの手すき和紙。洋紙より薄く、軽く、しっかりしていて「原音に忠実な音を出せる」と惚れ込む。収容する箱はピアノやバイオリンの響板に使われるスプルース(松の一種)を使い、木工の伝統技法を駆使して作り上げる。仕上げは漆塗り。表面だけでなく、コイルにまで漆を塗る。
 
 「演奏する楽器が自然のもので作られているのだから、音を再現するスピーカーだって、自然のもので作るのがいいに決まってる。実際に、漆を塗ったスピーカーと人工塗料とでは、音がまったく違います」と田中さんは言う。
 
 昨年10月にはアメリカで開催されたロッキーマウンテン・オーディオ・フェストに出品。世界200社を超えるメーカーの製品を聞き比べた専門家たちから、最高評価を得た。
 
 15日には農匠の郷で夜久野農林商工祭が催され、木と漆の館に高さ180センチのタイプ(1組300万円)を持ち込み、「世界が認めた日本の技」を聴かせる。また来場者の様子を見ながら、音楽教室で講師をしているサックスの腕も披露する予定でいる。
 
 
写真=工房で愛用している漆塗りのスピーカー。豊かな響きを再現するためのいろんな工夫がしてある。15日には180センチのタイプを出す
 

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