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両丹日日新聞2009年11月10日のニュース

元紺屋に江戸期の染見本帳と更紗帳 近畿でも珍しい資料

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 福知山市内の元紺屋宅で、江戸時代中後期のものと思われる、染色された布を張った「染見本帳」と模様染布・更紗(さらさ)の見本を集めた「更紗帳」が残っているのが分かった。どちらも近畿地方では数少なく、福知山の紺屋や藍染めの歴史を知るうえで貴重な資料となる。13日から福知山市駅前町の福知山ファミリーで開催の由良川藍染発表会で展示される。

 染見本帳、更紗帳が残してあるのは石原の大槻三芳さん宅。大槻さん宅はかつて、藍染めを職業とする紺屋で、染見本帳、更紗帳とも仕事で使われていたとされる。
 
 染め色の見本となる染見本帳は、横約25センチ、縦18センチの20ページつづりで、藍や草木で様々な色に染められた布が張り付けられている。「瑠璃紺(るりこん)」「葡萄鼠(ぶどうねずみ)」「鶯茶(うぐいすちゃ)」など、その数は76種に及ぶ。地味な色が多いのは、地方の紺屋で使われていた証しという。
 
 更紗帳は横約24センチ、縦19センチの72ページつづり。98種の模様見本の紙刷りが張られている。都を中心に広まった「京更紗」の見本で、花や鳥など、美しい絵柄が特徴。地方の紺屋では京更紗は取り扱っていなかったことから、京都の更紗屋への斡旋用に使っていたと見られる。
 
 また大槻さん宅では、家紋を染めた型紙約250枚も保存。大きさは10センチ四方で、文政7年(1824)のものやこの地方以外から依頼を受け、作った型も見られる。
 
 このほか、発表会では元紺屋の公庄豊子さん=立原=宅で見つかった、藍染めの材料、藍玉の仕入れ、染め代の収入などを書いた明治29年(1896)から7年間の収支決算帳、藍代計算通帳など▽上荒河の駿河経敏さん宅で残っている同24年の縞見本張帳▽元紺屋の朝倉家=綾部市高津町=で保存の染め型紙も並ぶ。
 
 福知山藍同好会の塩見敏治会長は「大槻家の資料は、近畿でも有数の資料だけに非常に貴重で、市の文化財として保存されていくようにしなければならない。そのほかの資料も後世に残しておかなければならないものばかり」と話している。
 
 発表会は15日まで。同会員の作品約180点が並ぶ。時間は午前10時−午後6時。
 
 
写真=染見本帳(上)と更紗帳を見せる塩見会長

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