WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

購読お申込み 両丹日日新聞は全国にお届けできます。

トップページへ

ニュース

情報

コミュニティ


両丹日日新聞2009年10月20日のニュース

台風23号から5年:<2>情報把握と伝達

災害時の情報把握に役立つ市役所のホワイトボード 台風23号で、防災拠点の町役場(当時)が浸水した大江町地域では、避難情報を伝達する機能そのものが麻痺。旧市域でも広報車の呼びかけやサイレンが、たたきつける雨の音でかき消された。大きな課題を残した情報伝達対策は、その後どうなっただろう。
 

 市町合併で市域が広くなり、防災拠点の市役所本庁は膨大な情報が集中する。素早い伝達には、まず的確な情報把握が欠かせない。
 
 市役所3階総務課防災係前にある巨大なホワイトボード。ここには市域全体の地図が描いてあり、マジックで災害情報が書き込める。消しては上書きができるのでリアルタイム更新に強く、これを見た職員が同じ情報を共有できる。
 
 防災担当の職員は「非常時に職員一人ひとりが違う情報を持っていたのでは、その後の正しい対応は絶対にできません。ボードは簡単なものですが効果的」と話す。
 
 市町合併を契機に市地域防災計画を見直し、どの部署が何をするのかの役割分担を一層明確にし、態勢を整える。
 
 情報伝達対策はどうか。旧3町地域には各戸につながる一斉放送設備があるが、旧市域の由良川沿いの浸水想定区域などにはなかった。市は07年度から3年計画で対象地域に防災行政無線機能をつけたサイレン(屋外拡声子局)の整備を進めている。計16カ所、今年度の残り3カ所で完了する。その後も必要なところを見定めて拡充していきたいとしている。
 
 最近は、一般市民もインターネットを通じて河川状況を知ることができる。しかし、停電やアクセス過多などで情報が遮断される弱さがある。
 
 市は08年8月、災害時の緊急情報をラジオ放送のFMキャッスル(79・0メガヘルツ)に24時間いつでも割り込んで流せる協定を福知山FM放送と結んだ。停電時でも手回し発電型ラジオや車中で使用できる利点がある。豪雨に見舞われた8月10日未明には、避難準備情報を流した。
 
 一定の対策は見えてきたが、合併後の実践経験に乏しい本庁と支所との緊急時の連携などには不確定要素があり、行政サイドだけの備えでは十分とはいえない。住民による「自助」がこれからの防災のキーワードになる。
 
 自主防災組織の結成が、台風23号以降に加速した。
 
 市内の自主防災組織の結成率は10月6日現在、325自治会中157組織だが、台風23号以降の結成が約9割を占め、市民の関心が高まったことを裏付ける。
 
 旧3町地域も台風23号以前にはゼロだったが、次々に誕生。特に大きな被害に襲われた大江町美河学区では、23自治会中16組織の結成と群を抜く。
 
 自主防災組織の訓練内容も変わってきている。以前は慣例的な避難訓練が多かったが、点呼や防災グッズの携帯を徹底しての避難、避難経路の確認、近所同士の声かけなどに力を入れる。
 
 自主防災訓練を取材した中で何度も耳にした言葉が「簡単なことでも、訓練でやっていないことが、本番で出来るわけがない」。初動防災は自分たちの手でやるしかない。台風23号から学ばされたことの一つだ。
 
  
写真=災害時の情報把握に役立つ市役所のホワイトボード

Yahoo!ブックマークに登録

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ