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両丹日日新聞2009年7月12日のニュース

ペットの悲痛な鳴き声思い浮かべて 京都府の引き取り、犬293匹・猫2846匹

府動物愛護写真コンクール特選作品 京都府が犬、猫の引き取りを1日から有料化した。「最後まで飼う。あるいは新しい飼い主を探すという努力をせず、安易に持ち込む人が多く、命を大事にと考え直してもらうために」との理由。昨年度府内の各保健所へ持ち込まれた犬は293匹、猫は2846匹。多くは殺処分された。
 

 福知山市内を管轄する中丹西保健所が引き取ったのは2006年度が犬37匹、猫287匹。07年度は犬27匹、猫255匹と、年々減ってきていて、昨年度は犬16匹、猫205匹だった。府内でも低い方に入る。犬の場合、子犬は少なく、多くは成犬。子犬はほしがる人が多く、保健所に引き取ってもらわなくても、飼い主が見つかるためだ。
 
 子犬、子猫を「もらって」という人と、「ほしい」という人を引き合わす「わんにゃん交換会」が、福知山でも行われていたが、数年前からは子犬を連れてくる人が無く、猫はもらい手が無く、交換会が成立しなくなっている。
 
 猫が多いのには、出産回数が多いことも影響している。年に2回以上産み、その都度、保健所へ持ち込む飼い主もいる。「不妊去勢手術、あるいは他の猫と接触させない完全室内飼いが必須です」と保健所。また、「ご本人は飼っているつもりはなくても、餌を与えていれば、飼っているのと同じ。餌をやるなら責任を持ってほしい」ともいう。
 
■手放す理由には飼い主の高齢化も■
 
 犬を保健所へ託す人の理由は、犬が病気になった▽噛みぐせがあって手に負えない▽よくほえて近隣から苦情が来た▽引っ越し先では飼えなくて。そして飼い主の高齢化、病気、けが。
 
 犬にも痴ほうが出て、昼夜逆転することがある。病気にもなるし、高齢化で弱りもしてくる。寝たきりにもなるし、人間と同じように介護が必要になる。「犬は10年、20年生きるということを考えて飼ってやってほしい」とは、担当職員たちの願いだ。
 
■増える「捨て犬」■
 
 保健所へ連れてこられる犬は減ってきたが、一方で保健所が住民からの連絡を受けて捕獲する犬は増えてきた。かつて多かった野犬ではなく、もともとは飼われていた犬ばかり。その証拠に、捕獲に出向いた職員が「おいで」と声をかけてやると、尻尾を振りながら喜んで寄ってくる。
 
 捕獲された犬は一定期間、保健所などにとどめて飼い主からの連絡を待つが、ほとんどの場合、連絡は無い。犬たちを待っているのは、やはり殺処分だ。
 
 保健所へ犬、猫を引き取ってもらいに来る人の中には「保健所で飼い主を探してくれるんでしょ?」と聞く人がいる。そんな時には「いいえ。保健所へ連れてくるということは、殺すということです」と厳しい言葉で答えることにしている。
 
 犬も猫も不妊・去勢手術をしてやれば、みすみす殺す命をうまなくてすむ。犬は正しくしつけておいてやれば、近隣からの苦情は来ないし、何かの事情で飼えなくなっても新しい飼い主が見つかりやすい。「安易に引き取ってもらおうと考えている人は、全然知らない所に自分だけ置いていかれる動物たちの悲痛な鳴き声を思い浮かべてほしい」と訴える。
 
■捨てれば罰金殺せば懲役も■
 
 犬、猫の引き取り手数料は、ともに生後91日以上は1匹につき2000円。90日以内は10匹までごとに2000円。
 
 飼えなくなったからと捨てたりすると50万円以下の罰金。殺傷、虐待した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。
 
 犬は小型犬でも、散歩する時はつないで。散歩中に迷子になったり、自宅から逃げ出したりした場合は保健所と警察署へ連絡を。
 
 
写真=いつまでも仲良くしたい(府動物愛護写真コンクール07年特選作品)
 

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