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両丹日日新聞2009年6月25日のニュース

落語にひかれ三味線を弾く 看護師からお囃子に転職の浅野さん

浅野美希さん おっちょこちょいだけど人のいい、どこか憎めない落語の登場人物たちに心ひかれて三味線を弾く−福知山市出身の浅野美希さんは、好きが高じて看護師から寄席のお囃子(はやし)さんに転職。ひたむきな姿がベテランの落語家たちからもひいきにされて、各地の寄席で活躍している。28日には福知山市民会館ホールで開催の「ふくち寄席」で、三味線を担当する。
 

 実家は大江町。看護学校を出てから京都市内の病院で看護師をしていたが、落語と出あって転職することになった。
 
 もともと古典芸能が好きで、狂言、歌舞伎、文楽などに傾倒。特に三味線の音にひかれて長唄の三味線を習っていたところ、寄席囃子を紹介され、すっかりはまってしまった。
 
 上方を代表する落語家の奥さんが師匠となり、けいこに通うようになったのが2003年の春。「経験しないと分からないことが多い世界。百回のけいこより一回の本番」という教えで、人より早く1年ほどで、寄席で一人で弾かせてもらえるようになった。
 
 当初は看護師との二足のわらじだったが「医療現場と寄席は全く違う世界。気持ちの切り替えが難しい」と、4年前に病院を退職し、芸の道一本でいくことにした。けいこの時間も増やしたが「絶対的な技量不足に負い目を感じて空回りして、辞めなくてはいけないと思いつめた時期もあった」という。
 
 そんな浅野さんを「お囃子さんを育てよかいな」と落語家たちも応援し、寄席へ呼ばれる回数が増えた。舞台で見せる陽気な姿の陰で、芸を磨き続けるため血の出るような努力を重ねる落語家たちの姿に接し、自分も更に芸を高めなければとあくせくする。それが性に合ってることに気がついた。本番を重ねることで力もついてきた。最近ではチラシに名前を出してもらえるようにもなった。
 
 「芸には、演じる人、弾く人の人間性が出る。だから技術をあげようとやみくもになる前に、周りの人を思いやり、正直に、我を捨てて日々謙虚に、丁寧に過ごしなさい」と教えてくれた師匠の言葉を、身をもって体験してきた日々だった。
 
 落語家が高座へ上がる時の出囃子のほか、上方落語特有の鳴り物入りの演目では、洋楽を寄席風にアレンジして弾くことも。落語家に気分よく演じてもらい、観客に楽しく聴いてもらえるよう、心を配りながらの演奏。テープやCDでは出せない、生の演奏ならではの空気を寄席に生む。
 
 「落語って、いいですよ。登場人物は愛すべき人たちばかりで、現代に置き換えても諭される話がいっぱい。若い人にこそ聴いてほしいです」
 
 ふくち寄席は28日午後1時30分開演。出演は林家染二さん、桂三扇さん、桂都んぼさん、桂吉の丞さん。木戸銭1000円で当日は300円増し。
 
 
写真=各地の寄席で活躍する浅野さん。福知山の三扇さんと共演することも
 

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