WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

購読お申込み 両丹日日新聞は全国にお届けできます。

トップページへ

ニュース

情報

コミュニティ


両丹日日新聞2009年5月21日のニュース

育ち合いの場、子どもたちが主役の文庫バザールが最終回 

0521mikannnoki.jpg 本を通じて子どもたちの育ち合いの場になってきた、福知山市かしの木台の家庭文庫「みかんの木文庫」のバザールが、23日午前10時30分から、地区のさくら公園で開かれる。文庫開設当初から続いてきたイベントだが、今回が最終回。子どもたちは「最後の思い出がいっぱいできるお祭りにしたい」と、準備に熱を入れている。
 

 文庫は1989年9月16日、主宰する高校教員、仲野恵子さんが自宅を開放して始めた。次の年の7月7日がバザールの第1回。子どもたち40人ほどで、空き缶とストローで作る「ホーホー笛」など手作りおもちゃをそろえ、「小さな小さなスタートでした」と仲野さんは振り返る。
 
 1個10円、20円のおもちゃ。売ること、もうけることより「まず楽しむこと」。これが最初からの一貫した姿勢。やがて協力してくれる人たちの持ち寄り品を売るようになり、子どもたちが「店長さん」を務め、自分たちで企画から準備、運営、まとめまで受け持つようにもなり、多い時には子どもだけで100人、応援の大人を含めると150人で開いた回もあった。
 
 どんな品を用意して、いくら販売しても、経費を差し引いた収益はすべて文庫の新しい図書購入費に回す約束。「赤字が出たらどうするん?」と質問してくる子たちには、仲野さんは「赤字が出ないように工夫しなさい」と答える。子どもたちはそれぞれに知恵を出し合い、毎回盛り上げてきた。
 
 そんなバザールも、今年が最後になった。仲野さんが年内に生活の居を移すため。子どもたちが主役とはいうものの、イベントのベースとなる部分は大人の仕事だった。子どもたちを見守り、さりげなく手をさしのべたり、背中を押したりするのも、なかなかにエネルギーを要する。転居で、これまでのようには、かかわれなくなるため、「バザールは最終回」とした。
 
 少子化に加え、塾やスポーツなど子どもの多忙化から近年はイベントに参加する子どもが減ってきていた。それでも最終回と聞いた子たちが次々と手を挙げ、約25人の店長さんが参加することになった。
 
 6年生の古寺由奈さん、荻野新菜さん、西村裕美子さんは、かわいいアクセサリー屋さんを開くことにした。昨年、お手伝いで参加して、お客さんたちに「ありがとう」と笑顔で言ってもらえたのがすごくうれしくて、今度は自分たちが店長さんにと手を挙げた。
 
 店の看板をどうしようかと悩み、行き詰まって困り果てたが、「3人で協力して考えたら、いい方法を思いついた」という。段ボール箱を積み上げて土台にし、その回りに模造紙を張って文字やイラストを描くことにした。重たい段ボール箱を選んだといい「これなら風が吹いても倒れない」と満足の笑顔。アクセサリーの販売方法も、くじ引きを取り入れるなどアイデアを寄せ合っていて「お客さんにたくさん来て欲しい」と、開店の時間を楽しみに待つ。
 
 ほかに輪投げゲーム屋さん、たこ焼き屋さん、古本屋さんなど様々な店が並ぶ予定。文庫に通って育った中学・高校生や市外に出ている大学生・社会人たちも手伝いに帰ってくる。バザールは、文庫育ちの同窓会の場でもある。
 
■文庫活動は継続■
 
 なお文庫そのものは、仲野さんが家屋をそのまま残し、地域のお母さんメンバーたちで図書貸し出しなどの運営をこれまで通り続けていく。
 
 
写真=看板作りに励む「アクセサリー屋さん」の子どもたち
 

Yahoo!ブックマークに登録

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ