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両丹日日新聞2009年5月14日のニュース

「おいしいから」と、いまも手もみで製茶 川北の農家、3代続く桶で蒸し

3代続けて使っている桶で茶葉を蒸す池田さん 全国で高い評価を得る両丹茶の産地、福知山市の由良川沿いで茶摘みが始まった。茶生産農家が張り切って収穫作業にあたっているなか、川北の池田孝夫さん(75)は、今年も自家用に手もみの製茶に励んでいる。祖母や母のすることを見覚え、続けてきた手作業。「自分で作ったお茶が一番おいしいさかい」と、労を惜しまない。
 

 機械を使わない天日干しの製茶作業は、天気を見ながらの仕事。「きょう、あすは晴れそう」という日に、朝早くから川北橋たもとの茶畑へ出かける。茶葉を摘んで集落内の自宅へ持ち帰るのが昼ごろ。昼食をすますと、おくどさん(かまど)に薪(まき)で火をたき、茶葉を蒸す作業にかかる。
 
 蒸しに使う桶(おけ)は、「私で3代続けて使っとるんですで」という、池田さんにとって大事な道具だ。
 一連の作業を習ったのは88歳で亡くなった祖母・おとみさん、10年ほど前に94歳で亡くなった母・ふさえさん。子どもの頃から二人のすることを見て覚えたものだった。
 
 蒸す時間は10分ほど。「早すぎると青臭いし、過ぎたら葉がべとべとになってあかんです」。よい具合に蒸し上がると、桶から茶のふくいくとした香りが立ち上る。熱い桶を抱えて表へ出ると、用意しておいたむしろの上に茶葉を広げて乾燥させる。
 
 太陽の光を浴びさせ、自然の風をあてての乾燥作業。途中で何度か葉を両手でもみ込むのが、おいしいお茶にするポイントになる。「製茶工場のと違って葉の見てくれが悪いし、手がかかるけど、やまぶき色の良いお茶が出るんです。渋みと甘みがほど良く、お茶は体にええんですで」と、笑顔で休まず手を動かす。一回が二、三日がかり。一家の一年分が出来上がるのは、今月末ごろという。
 
 
写真=3代続けて使っている桶で茶葉を蒸す池田さん
 

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