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両丹日日新聞2009年3月10日のニュース

市民病院改築汚職:元室長に懲役2年の実刑判決 即日控訴

 福知山市が発注した公共工事に関する汚職事件で、収賄罪に問われていた元市職員、芦田勲被告(58)=懲戒免職=に対し、京都地方裁判所(増田耕兒裁判長)は9日、懲役2年、追徴金約1040万円(求刑・懲役3年6月、追徴金約1040万円)の実刑判決を言い渡した。増田裁判長は「公務員としての倫理意識を落とし接待を繰り返した。職を移るとき(市の異動)に贈賄業者を拡大しており悪質さが高い」と厳しく指摘し、現金1000万円の収受はなかったなどとした芦田被告側の主張を大きく退けた。被告側は即日控訴した。
 

 判決などによると、芦田被告は、市民病院改築工事において立体駐車場建設などの下請け業者選定に便宜を図ったことの謝礼として、市民病院建設室長だった06年12月に、ブローカーの男=贈賄罪で有罪確定=から現金1000万を受け取った。このほか、07年4月1日からの都づくりプロジェクト建設室長時代に、武道館移転新築工事に伴う電気設備工事で便宜を図り、これらの見返りとしてブローカーの男や業者側から旅行、飲食など6回にわたり計約40万円の接待を受けた。
 
 弁護側は、一部接待による収賄罪の成立は認めたものの、1000万円の収受と便宜供与はないとして、執行猶予付きの情状酌量を訴えていた。
 
 大きな争点となったのが、現金1000万円の収受について。芦田被告は「身に覚えがなく、絶対受け取っていない」と否認し続けてきた。弁護側も他の公務員に渡った可能性を指摘していたが、判決では「単に抽象的な可能性で、不自然・不合理なところがないブローカーの男の供述の信ぴょう性は揺るがない」「(現金収受時期以降に)カーテンや振り袖、電化製品などで原資不明金が459万円余りある。へそくりということは否定できないが、弁護側の主張は採用できない」と退けた。
 
 特定の業者に便宜を図ったことはなく、接待は将来的な期待で、便宜供与の謝礼ではないにしても、ばく然とは良くないことだと認識していた−とした被告側の主張については「芦田被告が下請け業者の実質的な決定者だった本件(市民病院改築工事)は、元請け業者に働きかけることがなくとも、贈賄側の業者を下請けに承諾したことで便宜を図ったと見てよい」としたほか、武道館の電気設備工事は入札条件の変更によって贈賄側の業者が入札参加資格を得ており、「条件変更を前土木建築部長に積極的に言っていることで、その後の接待の趣旨は十分わかっていた」などと認めなかった。
 
 芦田被告が自ら1000万円を要求したものではないこと▽便宜をことさらに図ったとはいえないこと▽すでに市から懲戒処分を受けていることなどを考慮しても「現金の額が大きく、市民の期待を裏切ったことは厳しい」と実刑判決を言い渡した。
 
 松山正治市長は「市としても有罪判決を真摯(しんし)に受け止めており、心からおわび申し上げますとともに、市民のみなさまの信頼回復に努めるために職員一人ひとりが法令順守や公務員倫理を徹底し、厳正・適切な職務遂行に取り組んでまいります」とのコメントを発表した。
 
 

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