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両丹日日新聞2009年2月17日のニュース

水槽でサケの卵100個ふ化 上川口小4年生が飼育

0217kamikawa.jpg 福知山市野花、上川口小学校(芦田典明校長)の4年生10人が、校舎内に置いた水槽で、由良川のシンボルになっているサケを育てている。小さな命を大切にと、卵のときから愛情を込めて懸命に世話をし、100個すべてのふ化に成功。現在は体長3センチ近い稚魚が元気に泳ぎまわっている。3月中旬に由良川に放流する予定。
 

 サケは産卵のために生まれた川に戻ってくる。由良川水系では府によるサケの放流事業が行われてきたが、昨年3月に打ち切られたため、これに代わって市民グループ・由良川サケ環境保全実行委員会が、人工授精した卵の配布活動などをスタートさせた。
 
 4年生は総合的な学習で、校区を流れる由良川水系の牧川を調べる活動をしている。この一環として授業で社会人講師に迎えた「サケのふるさと由良川を守る会」の衣川務会長から、受精卵配布活動を聞いた担任の大松幹生教諭が、命の大切さを教え、美しい古里の川を守る意識を育てたいとの思いで、児童に「難しいが、やってみないか」と提案した。全員が「最後まで責任を持って育てる」と約束し、3学期始業式の1月8日から飼育を始めた。
 
 届いた卵を、小石を敷いた水槽の中に入れ、毎日2人ずつ交代で、水温計測や水質管理をし、成長記録をノートに付けた。熱心な世話のかいがあり、約2週間後から少しずつふ化を始め、水底でじっとしていた稚魚が次第に元気に泳ぎ出し、現在は体にうっすらと成魚に近い模様も見え始めた。
 
 9日からはえさやりも始めたが、稚魚の小さな口に合わせ、市販のえさを小さなすり鉢状の器で細かく砕いてから与えている。卵や生まれたての稚魚は、直射日光などに含まれる紫外線を嫌うため、水槽に段ボールをかぶせ、ふたを付けた小さな窓から、懐中電灯で照らして観察を続けている。振動にも弱く、他学年の児童には「水槽の前を走らないで。観察するときは4年生に聞いてください」と、張り紙をして協力を求めている。
 
 放流まであと約1カ月と迫り、成長記録や協力してくれた人たちへの感謝の気持ちを新聞にまとめる準備も進めている。
 
 児童たちは「世話は大変だけど、成長する姿を毎日見るのがとても楽しみ。小さなオレンジ色の卵がまさか魚になるとは思わなかった。すごい」と命の誕生に驚き、芦田校長は「サケの稚魚はとてもデリケートで飼育は難しいですが、児童たちは一生懸命です。サケの一生について話を聞くだけでなく、飼育を体験することで命の大切さを学ぶいい機会になったと思います。放流まで気を抜かずに世話を続けてほしい」と話している。
 
 
写真=稚魚が食べやすいように市販のえさを細かく砕き、えさやりをする児童たち
 
 

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