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両丹日日新聞2009年2月 2日のニュース

節分の鬼談義:「牛頭天王と件」 牛で魔よけ、鬼よけ

0202setubun.jpg 2月3日は節分。家々では、今年の家内安全と無病息災を願って「鬼は外、福は内」と豆まきをする伝統行事が今も残っている。神社や寺では年男らが、集まった人たちを前に豆まきをする。そんな節分に欠かせない鬼を研究している福知山市大江町仏性寺、日本の鬼の交流博物館・村上政市館長に干支の丑(ウシ)にまつわる「節分の鬼」の話しを聴いた。
 

   ◇  ◇
 今年の初詣では、史上最高の人出だったということです。世界大不況、混迷の世相の中で、少しでも明るい、よい世の中になってほしい。今年も元気に過ごしたい。そんな願いが込められていたのでしょう。
 
 昔は、節分が年の変わり目と意識されていました。ちょうど旧暦の正月にあたり、冬から春への変わり目をつげる節分は、大切な祈りの日だったのです。節分の夜、氏神で火を燃やすのは、そんな名残です。そして鬼を禍(わざわい)、病気、外敵と見立てて「鬼は外、福は内」と唱えて祈ったのです。それは楽しい遊びでもありました。
 
 今年はウシ年ですのでウシにまつわる話を紹介しましょう。節分の豆まきのルーツは、中国から伝わった大儺(だいな)という風習です。
 
■陰陽師が牛に祈る■
 
 「続日本紀」という史書に、文武天皇の706年「この年、天下諸国に疫病が大流行。百姓が多く死んだので土牛をつくり大儺」とあります。牛をつくって門口におき、疫病神が入ってこないよう陰陽師(おんみょうじ)が牛に祈ったということです。
 
 牛で魔よけ、鬼よけする。この牛というのは、どうやら牛頭天王への信仰とかかわりがありそうです。この牛頭天王というのは、人間の頭上に牛の頭をつけた神様です。そのルーツは、古代オリエントのバアルという、やはり牛の角をつけた神様のようで、インドへ伝わり、祇園精舎の守り神となりますが、日本へ入ると除疫神として信仰をうけ、スサノオノミコトと習合していきます。京都祇園社、八坂神社の祭神です。この地方にもけっこう祭られており、天王社、疫神社、祇園さんなどと呼ばれています。
 
 江戸時代の後期、この牛頭天王とはまったく逆の「件」と呼ばれる妖怪があらわれています。身体は牛、顔は人間という妖怪です。この件はなんと丹波から出ています。
 
■丹波の国の山中に幸を呼ぶ妖怪■
 
 天保7年(1836)の瓦版(かわらばん)に「丹波国の山中に、からだは牛、面は人に似たる件という獣が出たり。人偏(にんべん)に牛と書いて<くだん>とよますなり。心正直な獣ゆえに、證文の終わりに<如件(くだんのごとし)>と書くも、このゆえんなり。この絵図を書けば家内繁昌、厄病を受けず、一切の禍をまぬがれ、大豊作なり。誠にめでたき獣なり」とあります。
 
 どうやら、この瓦版は魔除けの札のような役割を果たしていたようです。その後もよく「件」は出現しています。社会が危機に瀕したときにあらわれています。「件」はなんとも気味の悪い妖怪ですが、幸を呼ぶ妖怪のようです。「件」が出て世直しをしてほしい気がしますね。
 
 

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