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両丹日日新聞2009年1月13日のニュース

磯の王者・石鯛と戦う美術品 木と漆の館で和竿展

0110wakan.jpg 器やオブジェなどの芸術品を展示することが多い福知山市やくの木と漆の館が、珍しい和竿(わかん)を集めた「うるしの和竿・品川和竿一門展」を開いている。作品の中心になっているのは神戸市の久保俊介さん(60)が作った石鯛(イシダイ)用の竿(さお)。荒磯で強い引きの石鯛と戦うための道具が、工芸愛好家や釣りファンたちを引きつけている。

 磯釣りの王者とも呼ばれる大物で、めったにヒットしないことから「幻の魚」とさえ言われる石鯛。久保さんは石鯛釣りに熱中するうち、和竿が欲しくなった。主流のカーボン製だと、せっかく当たりがきてもバラしてしまうことが多いが、竹で作る和竿はバラシが極端に少ないため。しかし和竿は職人手作りの品しか出回らず「高価で手が出ないので自分で作ろう」と思い立ったのが最初だった。
 
 8年前に東京都品川区に伝統工芸・品川和竿の教室があることを知り、通いつめて作り方を学んだ。5年前からはJR住吉駅近くに工房を構え、作り方を紹介して同好の仲間を増やしている。その仲間の一人に、木と漆の館を紹介してもらい、同館にも通って漆塗りの技術を高めるようになった。
 
 使うのは鹿児島産の布袋竹(ホテイチク)。しなりが強く、どんなに曲げても折れない。これを真っすぐに伸ばし、印籠(いんろう)仕様の3本継ぎに加工して、漆を塗って仕上げる。
 
 特に漆塗りには時間がかかり、1本仕上げるのに、通常は1年。どんなに急いでも半年はかかってしまう。同時に制作できるのは2本から3本。こうして丁寧に作り上げた自分だけの竿で挑む釣りは最高の楽しみだと久保さんは話す。和竿を手にするようになってから石鯛の当たりが25回あり、うち23匹を釣り上げた。「釣りの技術じゃなく、竹が釣らせてくれたんです」ともいう。
 
 今回の展示には、品川区伝統工芸士の二代目浜川・大石稔さんの門下生たちも作品を寄せており、石鯛用、船竿を併せて展示している。会期は2月1日まで。同館は福知山市夜久野町夜久野高原・道の駅農匠の郷やくの内にある。水曜休館。電話0773(38)9226。
 
 
写真=「伝統の作り方を残していきたい」と話す久保さんと和竿
 
 

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