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両丹日日新聞2009年1月 7日のニュース

伝説の古木「ばけツバキ」 府林業試験場で命つながる

0106sasiki.jpg 福知山市長尾で昨春、怖い伝説が残る古木「ばけツバキ」が倒れた。地元では、なんとか2世を残そうと、倒木の枝葉を挿し木にして育てていたが、夏の日照りなどで、ことごとく枯れてしまった。「2世誕生は絶望」とあきらめていたところ、同市夜久野町平野の府林業試験場夜久野分場(歌丸孝治分場長)が挿し木で育て、根が張るまでに成長していたことが分かった。地元の人たちは「命がつながった」と、喜んでいる。

 ばけツバキは、旧国道沿いの花倉川そばにあった樹齢250−300年、幹周り約1・3メートルのツバキの古木。その昔、地区の民家に夜な夜な化け物が出没した。この化け物が「わしは木春台じゃ」と言ったことから、人々は木に春の「椿(ツバキ)」に関係が深いと考え、このツバキの木を「ばけツバキ」と呼ぶようになった。近くには墓地があり、「白い着物を着た女性がいた」「人だまが飛んでいた」などのうわさも流れ、大変気味悪がられた。
 
 こうした恐ろしい言い伝えが残る木だが、地元の人たちにとっては思い出が深く、地区のシンボルにもなっていた。
 
 ばけツバキが倒れたのは昨年3月初めごろ。樹勢の衰えと雪の重みが原因で、同9日には撤去作業が行われた。地元では「何とかばけツバキの再生を」と、坂田孝行さん(73)が、若葉がついた小枝を採取し、挿し木にして約20本育て、そのうち3本から根が出たが、昨夏の日照りで枯れてしまった。
 
 一方、夜久野分場は、両丹日日新聞でばけツバキが撤去されたことを知り、府OBとして分場で働く大江義昭さん(65)=夜久野町今西中=と、小森憲義さん(73)=一ノ宮=が現地へ行き、地元の了解を得て、枝葉を約70本採取。分場で挿し木にして育て始めた。
 
 日照りが続いた夏には水をこまめにやるなど、大切に育て、秋には根が出ているのが分かった。根がついたのは70本のうち60本。大江さんは「木自体が衰弱していたのと、挿し木の適期ではなかったため、育つか不安でしたが、何とか根をつけ安心しました」。小森さんも「撤去されてから時間がたっていたので自信はなかった。根を出し、ほっとした」と胸をなでおろす。
 
 夜久野分場では、育っている60本のうち半分をこの春、地元に返す予定にしている。
 
 坂田さんは「わたしのような素人と違い、専門の技術で、うまく育てていただきました。あきらめていただけに、驚くとともに、本当にうれしく、感謝しています。今後は同じ場所に植え、地元のみんなで大切に育てたい」と話している。
 
 
写真=今ではしっかりとした根を出している
 
 

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