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両丹日日新聞2008年9月15日のニュース

山が荒れれば地域も荒れる−住民総意で森林整備 三和町

0906oobara1.jpg 木材価格の低迷や所有者の高齢化で、手入れがされず、山の境界も分からなくなるなど、年々荒廃林が増える時代にあって、福知山市三和町大原(小林英夫自治会長、72世帯)で、区有林の間伐など大規模な森林整備事業が、住民総意のもとで進んでいる。
 

 「山が荒れれば地域も荒れる」と、危機感を持った住民有志や歴代の区役員らが呼びかけ、03年に森林整備委員会を発足させ、国の森林整備地域活動支援交付金制度などを活用し、区全域の山の境界画定作業に着手してきた。
 
 境界画定は、第1次事業として4年をかけた取り組みとなった。更に今年度から新たな4カ年計画を立て、第2次事業として福知山地方森林組合に作業を委託し、植林地の間伐整備をスタート。里山エリア再生事業などの交付金を受け、区域の山を4ブロックに分け、区有林のある谷筋から作業が始まっている。
 今年8月からは、作業委託をした森林組合の助力で、府の低コスト高生産システム技術養成事業の指定も受け、区有林の一部で高性能林業機械を持ち込んでの間伐作業がされている。
 
 モデル事業のため、限られた面積での間伐だが、山頂近くに総延長350メートル、幅3メートルの作業道を付けた本格的なものとなり、このほど区が呼びかけて見学会を開いた。
 
 見学会には、区民20人のほか区外の林業研究会の人らも参加。間伐整備され大きく変わった山の様子に、昔の山をよく知るお年寄りらは「きれいな山になった。山はやっぱりこうでなければ」と感心し、区あげて取り組んできた事業の成果を喜びあっていた。
 
 大原は、土師川支流の川合川源流域の山深い集落。安産の神で知られた大原神社を中心に町ケ市、谷ケ市、中津戸ケ市の三つの谷筋に分かれ、区有林を含め700ヘクタールを超えるスギやヒノキの植林地がある。
 
 代々受け継いできた区有林は、戦後、電話線の架設など村のインフラ整備のたびに伐採され、大きな貢献を果たしてきたという。現在の区有林には、その後植林した40年生のヒノキやスギが林立する。
 
 小林自治会長は「年々荒れていく山を何とかしたいという思いは、みんな持っていましたが、採算の合わない山の状況がネックでした。それでも歴代役員の方々の努力で、水源の里として災害に強い山に変え、次の世代に美しい山を残していこうという動きになった」と振り返る。
 
■一人ひとりの承諾得る苦労も
 
 しかし、間伐事業に至るまでは苦労の連続だったという。区域の山とはいえ、所有者の多くが区外、市外に及び、一人ひとりの承諾を得るのに大きな労力を要した。
 
 境界画定作業は、可能な限り所有者に立ち会ってもらい、4年かけての作業となった。ほぼ全域の境界を画定するのに、4700本のくいを打ってきたという。
 
 間伐作業現場の見学会には、区役員をはじめ森林整備委員らも参加し、これまでの苦労とともに、これから順次進んでいく間伐作業へ思いをはせていた。
 
 
写真=間伐作業が進む区有林を歩く見学会の一行
 
 

    

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