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両丹日日新聞2008年6月12日のニュース

木と対話しながら漆かき 夜久野で初鎌

0612urusi.jpg 京都府無形民俗文化財「丹波の漆かき」が、12日朝から福知山市夜久野町で始まった。技術を伝承する丹波漆生産組合の組合員たちがそれぞれ山へ入り、改まった気分で木に鎌を入れていった。
 

 同町金谷では、市やくの木と漆の館(夜久野高原農匠の郷内)の高橋治子館長が午前6時前から山に入り、樹齢45年の木と向かい合った。幹周り1・2メートル、高さ15メートルほどある、漆の木としては町内でも少ない大木とあって、1週間前から足場を組んで支度をし、初鎌の日を迎えた。
 
 漆かきの基本的な技術は身につけているが、大きな木となると、かき方がまた難しくなるため、生産組合の岡本嘉明組合長に改めて指導を受けながらの作業。木と語り合うようにして幹のくぼみ、枝の様子などを見きわめ、樹液を採取する場所を決めていった。
 
 漆かきは木に傷を入れて樹液をかき取るように集める作業。一度にたくさんの傷を入れると木が弱ってしまうため、初日はゴツゴツした樹皮(粗皮)を鎌でこそぎ落とし、筆型の専用カンナで小さな傷を一筋つけるだけ。4、5日してから傷を3本に増やし、もう4、5日して木が傷になれたころから採取がはじまる。
 
 最盛期は7月から8月にかけてで、落葉前に終える。小さな木だと漆かきをした後は枯れてしまい、伐採するだけだが、大きな木だと、数年後に再び採取できるよう、木を養生させながら採取する。1本から取れる量は少なく、岡本さんは「この木なら養生させながらでも上手に取れば500グラムほど採取できそう」との見立て。仕上げ塗りだけに使ったとして、おわん25個分。貴重なため、丹波漆は美術工芸品や蒔絵(まきえ)に使われていく。
 
 
写真=指導を受けながら初鎌を入れる高橋さん(午前6時ごろ、夜久野町金谷で)
 
 

    

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