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両丹日日新聞2008年5月 6日のニュース

ゴルフ場のカートに巣 筒の底でヤマガラ子育て

0425hina.jpg 福知山市畑中の福知山カントリー倶楽部で、ゴルフ客らが移動のために使うカートに、野鳥のつがいが巣作りし、従業員らに見守られながら子育てに励んでいる。
 

 巣があるのは、クラブハウス横の駐車場隅に、修理のためしばらく置いてあったカート。後部に取り付けられた直径10cm、長さ70cmのパタークラブを入れる筒の底に、草やコケなどを運び入れ作っていた。
 
 巣に最初に気づいたのは、カートのメンテナンス担当の従業員。3週間ほど前に、何気なく筒の中をのぞき、産んである卵を見つけた。他の従業員や奥田支配人らに伝え、巣立ちまでそっとしておいてやることにし、様子を見ていると、4月21日ごろにヒナがかえっていたという。
 
 親鳥は餌を捕ってきて巣に戻り、しばらくするとまた飛び立って行く。親鳥が巣を離れるのを待って、中をそっとのぞくと、大きく開いた黄色のくちばしが6つ、6羽のヒナを確認できた。
 
 野鳥の名が分からず、従業員の人たちがパソコンで調べても、はっきりしない。そこで、府の緑の指導員で、野生動物の保護活動をする森方さん(61)に実際に見てもらうことに。
 
 カート近くに車を止め、親鳥が巣に出入りするのを待つ。20分ほどすると、周辺から「ビィビィッ、スウィースウィ」との鳴き声。巣近くの枝にとまる親鳥がいた。双眼鏡でのぞくと、くちばしいっぱいに虫をくわえている。
 
 頭は黒く、額から顔にかけて淡い黄色、背中や腹がオレンジ色っぽい特徴などから、森方さんはシジュウカラ科のヤマガラと判定。体長は筒の大きさから判断し、10〜14cmと推定できた。
 
 森方さんによれば、雌雄が同じ体色の鳥は、つがいでヒナを育てるという。観察を続けていると、1羽が先に巣の中へ入り、餌を与えて出てくると、巣近くの枝で待っていた別の1羽が、先の1羽に餌の口渡しをし、去っていく様子を見ることができた。
 
 「筒の中とは、ヤマガラでは通常ありえない珍しい巣作り。野鳥全般に言えることですが、巣作りができる環境が減っており、このヤマガラのつがいも、苦肉の選択として巣作りの場にしたのでしょう。5月10日からは愛鳥週間、無事、巣立ってくれるといいですね」と森方さん。
 
 奥田支配人らも「せっかくの鳥たちの子育てです。カートはそのままにして、ヒナが巣立つまでは、みんなで見守ってやりたい」と話していた。
 
 
写真=そっとのぞいた筒の中には6羽のヒナのくちばしが
 

    

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