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両丹日日新聞2008年4月 9日のニュース

聴覚障害乗り越え高校入学 南陵中出身の村城君

0409muraki2.jpg 福知山市土師の府立福知山高校で9日、入学式があり、全日制242人、定時制23人の新入生のなかに、聴覚障害を持つ一人の生徒の姿があった。
 

 この生徒は、ハンディを乗り越え南陵中学校で3年間学び、目標としてきた難関の普通科II類人文系に合格した村城裕明君(15)。入学式では、同級生となる生徒たちとともに入場、新たに始まる高校生活への希望と決意を胸に、緊張しながらもさわやかな表情を浮かべて式に臨んでいた。
 
 村城君は、生まれながらに耳がほとんど聞こえない障害を持ち、2歳のころからは、かすかな音を感じるための補聴器をつける生活を送ってきた。
 
 言葉を理解し身につけるため、3歳から小学校まで府立盲・聾学校舞鶴分校に通った。小学生のころは分校に通いつつ、地元の少年野球チームにも入り、たくさんの友だちをつくってきた。
 
 本人の希望と、地域社会の中で学ばせたいとの両親の思いから、中学校は地元の南陵中に通うことを決めた。義務教育期間でもあり、1年間は難聴教室で学び、2年生からはスクールサポーターの筆談補助を受けながら、普通教室で学んできた。
 
 南陵中時代の2、3年生時の担任だった堤教諭(現・成和中)によれば、障害にこだわった様子は見せず、友だちの理解も自然に得て、みんなと変わらぬ学校生活を送ってきた。授業では、懸命に口話(読唇)による理解に努めるなど、人知れずこつこつ努力してきた生徒だったという。
 
 堤教諭は「英語のスピーチでは、音が分からず難しいのに、とても努力していた姿が心に残ります。今度は高校という新しい環境。自分の力で切り開き、目標に向かって頑張ってほしい」とエールを送る。 
 
 義務教育ではない高校では、中学校時代のような細かなサポートは受けられない。しかし、福高では過去にも難聴者の生徒を受け入れた経緯があり、入学式では市聴覚言語センターの協力を受け、2人の要約筆記補助者を村城君のために付けた。
 
 今後、村城君が授業を受ける教室では、全生徒のいすの脚にゴムをかませ、補聴器が拾う雑音を減らしていく。また、科目ごとの担当教諭は、ページを表記して黒板書きを増やし、口話しやすい内容でサポートしていくという。
 
 入学式では、式辞に立った加藤校長が、聴覚障害に負けることなく、ひたむきな向上心で難関を突破してきた生徒がいることに触れ、全新入生に対し「聞こえることの意味を自問しながら、将来の目標を定める場として、しっかり学んでほしい」と激励した。
 
 入学式前日、村城君は「自分の意思で入った学校。今度は大学進学を目標に、とにかく頑張っていきます。興味のある生物か情報関係の勉強をしたい」と明るく抱負を話していた。
 
 
写真=要約筆記の補助を受けながら入学式に望んだ村城君
 
 

    

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