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両丹日日新聞2007年10月17日のニュース

被災教訓、風化させない 台風23号禍から3年

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 2004年10月20日の台風23号。福知山地方に大災害をもたらしてから、間もなく丸3年を迎える。この地方では昭和28年(1953)の台風災害に次ぐ被害だったとされる。台風のつめ跡は一部を除き、災害復旧工事によって元の姿へ戻った。しかし、被災者でさえ、あの日の記憶が薄れている人が少なくない。「災いは忘れたころにやってくる」。3年が過ぎた今、23号災害を改めて振り返ってみる。

 台風23号は、2004年10月13日午前9時にグアム島北西の海上で発生し、その後「超大型で強い台風」となり、20日午後6時ごろには大阪府泉佐野市付近に再上陸。近畿、東海、関東甲信地方を横断した。
 
 福知山では降り始めの19日午前4時から21日午前4時までの総雨量が279mmに達した。由良川の水位は音無瀬橋近くで20日午後3時に2mを超え、午後5時には4mを突破。午後10時20分には7・55mと濁流が堤防を超える一歩手前まで達した。小河川でははんらんが相次いだ。
 
■濁流に飲み込まれた家屋 水没した町役場
 
 台風が過ぎ去ったまちは目を覆いたくなるような光景が広がった。濁流に飲み込まれた家屋、土砂崩れ、道路崩壊。大江町役場(現福知山市役所大江支所)は水没し、孤立集落も発生した。日常生活に欠かせない車、冷蔵庫、テレビ、タンスなどは水に浸かり「ごみ」となってまちにあふれた。それらを黙々と片付ける人たちの姿があった。
 
 府が2005年10月に発行した「平成16年台風第23号災害の記録」によると、市内の被害状況(当時の福天1市3町)は、死者2人、床上浸水755戸、床下浸水732戸。災害復旧(概算)には国6億5300万円、府67億1000万円、府公営企業管理事務所(石原)1億8800万円、市72億4200万円をつぎ込んだ。
 
■市役所で写真展
 
 「台風の直後は、雨が強く降ると水位や土砂災害が起こっていないか尋ねる電話がよくありましたが、最近ではほとんどなくなりました」(市総務課)
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 3年が過ぎ、市は「市民も職員も、災害の教訓を風化させないことこそが最も大切」と啓発に重点を置く。17日からは、市役所1階ロビーで「23号災害写真展」(20、21日を除く24日まで)を始めた。国、府から提供を受けた被害状況写真、市地域防災訓練の写真などを展示している。
 
 写真で当時を振り返り、一人ひとりが自然災害に対する心構えを持つことを願う。19日午後7時45分には防災行政無線で啓発放送を流す予定。
 
 3年前は避難を呼びかける情報が住民にうまく伝えられなかったり、避難した人の割合が低かったりしたことなど、課題が残った。
 
 台風のつめ跡は消えても、災害から学んだ教訓を記憶から消してはいけない。(松本記者)
 
 
写真上=町役場が水没した大江(2004年10月21日・国土交通省福知山河川国道事務所撮影)
写真下=福知山市役所で始まった災害写真展

    

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