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両丹日日新聞2007年9月 8日のニュース

終戦直後に結成の厚子ども会 初期メンバーが同窓会

0908atu.jpg 福知山市厚子ども会の初期のメンバーがこのほど、厚公民館に集い、「昔のよもやま話を語り合う集い」を初めて開いた。同子ども会が結成されたのは、地域の子ども会活動が本格的に始まる前で、終戦直後の昭和20年(1945)10月。周りには模範がなく、地元神社の清掃や防火呼びかけの夜回りなど独自の計画を練り、手探りで運営していた。集いでは、力を合わせて活動し、戦後の混乱期を乗り越えた日々を振り返った。

0908atu2.jpg 同子ども会は、上荒河の農業、井上喜太郎さん(78)が、海軍飛行予科練から復員後、旧福知山中学校在学時に立ち上げ、「桜会」と名づけた。終戦直後で物がなく、心がすさみ、不良化する子が目立った時代で、子どもたちの健全育成を願ってのことだった。旧厚生省が各都道府県に子ども会結成を指示する3年前で、指導マニュアルはなく、公民館や学校のレクリエーション研修会などに大人に交じって参加しノウハウを身につけた。
 
 活動は地域奉仕が多く、昭和20年代後半は、6月の農繁期以外の土、日曜日に月4回集まり、地元神社の清掃などに汗を流した。夜に地域を回って火の用心を呼びかけた時期もあった。毎回、活動が終わると全員で「いつも善い行いをするように心がけ、立派な良い子になります」と誓いの言葉を唱えた。
 
 熱心な活動はやがて地域からも認められ、相次いで支援金が届き、子ども会費はいらなかった。ただ、勤労の意味を知るために、ソフトボールの道具購入費などには薬草を採集して得られた収益を充てた。取り組みが評価され、教員で組織する福知山の教護連盟から昭和24年ごろに第1号の表彰を受けている。
 
 今回の集いは下野条の主婦、立道邦子さん(68)、厚東町の主婦、足立幼子さん(67)らが計画。地元在住の人や出身者の有志に呼びかけ、井上さんを含む12人が集まった。半世紀ぶりに再会する人もあって盛り上がり、午前11時に始まった懇親会が終わったのは午後5時になった。井上さんが当時としては珍しくカメラを持っていたため、そのころの写真を持ち込み、竹野海岸での海水浴や公民館などで毎年開いた発表会「春の大会」などの思い出話が尽きなかった。
 
 井上さんは「会にはバッジもあり、学校での自慢になっていました。惇明小で子ども会が表彰を受けたこと、綾部で子ども会運営について話したことも覚えています。桜会の出身ということで、自分の店の名にさくらの文字を入れた方もあります。活動を通じて地域を愛する子どもが増えたのはとてもうれしいことです」と話していた。
 
 今回は準備期間が短かったため、来年9月にはさらに多くの人たちに参加を呼びかけて集いを開く計画にしている。
 

写真:昭和24年に開いた第1回桜会春の大会の集合写真(上)、集いに参加した井上さん(前列左から2番目)と厚子ども会初期メンバー(下)

    

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