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両丹日日新聞2007年7月13日のニュース

ハンセン病療養所訪問を前に夜久野中学生が学習会

0713hansenbyou.jpg 福知山市夜久野町高内の夜久野中学校(足立郁郎校長、120人)は8月下旬、岡山県にあるハンセン病療養所を訪問する。今なお偏見が残るこの病気を正しく理解し、人を思いやる心を育てるためで、12日には同校で事前学習会を開き、府中丹西保健所の弓削マリ子所長から、歴史や現状についての話を聞いた。

 
 ハンセン病は、治る病気になっているが、日本では治療法が確立されてからも隔離政策が続き、世界から非難を浴びた。01年に国が隔離政策の誤りや人権侵害を認めて謝罪し、補償金を支給する法律を成立させたが、その後、ホテルで元患者の宿泊拒否事件が起きるなど、まだ偏見、差別が残っている。
 
 同校では、03年度に旧町が文部科学省の「人権教育総合推進事業」の地域指定を受けたのを機に、岡山県瀬戸内市にあるハンセン病の国立療養所、邑久(おく)光明園(牧野正直園長、230人)と交流を始めた。
 
 事前学習会では、弓削所長がスクリーンにデータを映しながら説明した。「皮膚に湿しんができて、運動まひや知覚まひを起こす病気。1943年にプロミンという薬が発見され、今は完全に治る病気になった。感染力はとても弱く、仮に感染しても発病することはほとんどありません」と現状を伝えた。
 
 日本では明治後期に、患者を強制的に療養所に収容する隔離政策が始まった。「療養所には今と違って医療らしい医療がなく、強制労働をさせられて病状が悪化する状態。何の罪もない人たちを刑務所のように閉じ込めていた」と矛盾点を指摘した。
 
 96年になってようやく隔離を主体とした法律が廃止されたが、全国15カ所の療養所の入所者約3300人の平均年齢は80歳に近く、もう社会復帰して自立するのは難しい状態になっている。
 
 府では、偏見や差別を一刻も早く解消し、次世代に残さないとの立場で啓発をしており、「ハンセン病の正しい知識があれば、もっと早く歴史が変わったかもしれない。そういう思いやりをもてなかったことを反省しなければならない。正しい知識を伝えていってほしい」と呼びかけた。
 
 同校では、玄関ロビーに同療養所から借りた啓発パネル8枚を展示。こんご、ビデオを通じた学習もする。訪問時は、府出身の入所者らと交流を深める。
 

写真:府中丹西保健所の弓削所長から、ハンセン病の歴史や現状について説明を受ける生徒たち

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