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両丹日日新聞2007年1月18日のニュース

草履を木に下げ厄よけ願う 伝統行事「事始め」

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 福知山市夜久野町の山間の地区・金尾(片山貞紀自治会長、18世帯)の公民館近くのサクラの木に、大きなわら草履や宝船などを連ねたつくりものがつるされている。同地区で伝統を受け継いで続けている1月中旬の「コト(事始め)」の行事で、地区の人たちが協力して仕上げたもの。この1年間の厄よけと豊作の願いが込められている。

 
 同町では戦前、年初めを祝うため、1、2月に大半の地域でコトを催していた。しかし、過疎化など時代の変遷で、昔ながらの姿で続ける地区は減り、今では貴重な古里の民俗行事になっている。同地区では毎年、1月中旬に日を決めている。地元に鉱山があったことから、製鉄の守護神・金屋子(かなやご)信仰とのかかわりで始まったという説がある。
 
 結婚や新築など祝い事があった家を事宿(会場)に、男性のみで催すのが習わしだったが、5年前から会場を公民館に移し、女性も参加できるようにした。今年は14日に催し、帰省した人たちも含めて約30人が集まった。日本の風習を学びたいという、アメリカからやってきた福知山ロータリークラブの交換留学生ミッシェル・ブランチさんも訪れた。
 
 つくりものの制作は長老が中心になって担当した。わらや魔よけの力があると言うハゼの木を使って大きな足中草履(半分だけの草履)、豆草履、きねと臼の小型模型、12膳の箸(はし)を差し込んだ宝舟などを慣れた手つきで仕上げ、これらをつないで全長3m以上のつくりものにした。
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 完成後、地区の中央付近にあるサクラの木の枝にクレーンを使って下げた。つくりものは長期間下がっているほど良いと言われるが、今は昔のようにわら縄ではなく、ビニールロープを使っているので1年以内に落ちる年は少ないという。
 
 ほかの参加者は、持ち寄った餅米で昔ながらの餅つきをし、大豆を炒って石臼でひいたばかりの黄な粉をまぶして味わった。
 
 片山自治会長は「日本に朝鮮半島からたたら製鉄の技術を伝えた金屋子神の功績をたたえたのが金屋子信仰と聞きます。この話からすると金尾のコトも大昔から続いているのかもしれません。伝統行事を昔ながらの形で残すのは難しいですが、伝承していきたい。わら草履を巧みに編む技術を、長老の方から若手が学んでいかなければなりません」と話していた。
 

写真上:公民館近くのサクラの木につるされた厄よけのつくりもの
写真下:日本の風習を学びたいと、交換留学生も餅つきに参加


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