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両丹日日新聞2007年1月11日のニュース

高齢化に負けず炭焼き 地域の絆大切にと三和町のグループ

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 福知山市三和町菟原下一の年配者でつくる木の葉会(西山正代表、会員8人)が、炭焼きを始めて7年になる。これまで地域を守り支えてきた人たちで、互いの絆(きずな)をこれからも大切にしていきたいと、活動を続けている。昨年は、みんなで米作りをしたり、区民祭で懐かしいかかしの展示会を開いたりした。メンバーの高齢化が進む中でもいろいろアイデアを出し合って地域を盛り立て、自分たち自身も楽しんでいる。

 
 地区では、若い人たちが働きに出かけ、昼間に家を守るのはお年寄りが中心。そのお年寄りも家に閉じこもりがちで、昔のような近所付き合いが希薄になりつつあった。
 
 ある日、同じような寂しさを感じる人たちが集まる機会があり、「それなら自分たちで楽しめる場を作ろうじゃないか」と一気に話がまとまり、2000年、昔経験した“炭焼き”の会が誕生した。
 
 集落から少し離れた山すそに、力を合わせて窯を造った。幅2・4m、奥行き3m、高さ1・15m。焼いた炭を保管する納屋やみんなでくつろげる広い小屋も建てた。
 
 最も若い西山代表(68)を除けば、全員が炭焼き経験者。昔の勘を取り戻すのに時間はかからなかった。約40年ぶりに地域の山に炭を焼く白い煙が立ち昇った。
 
 炭焼きは、主に冬場の仕事で晩秋から春先にかけて、多い年は年7、8回、少ない年でも3、4回は焼く。クヌギやナラの原木を山から切り出し、窯に詰めて火を入れる。1度に約750kgの炭が焼けるという。
 
 焼いた炭は、小さく切りそろえて箱詰めし、京阪神の料理店や個人にも販売している。日取りを調整して木を切り出し、窯入れから窯出し、箱詰めと、いつもみんなで作業に打ち込む。炭の出来や世間話に花を咲かす。そんなひと時が楽しい。焼いた炭でバーベキューなどを楽しむこともある。
 
 「ここのメンバーは珍しく酒が飲めないので、一杯飲みながらということがない。みんなこの地域で苦楽を共にしてきた仲間で、気心が知れている。気を使う者もいない。好きなことを言って楽しむのが一番いいところ」と口をそろえる。
 
中学生らと交流も
 
 毎年、三和中学校の生徒たちが炭焼き体験にやって来る。孫の年代の子どもたちに教え、どのように出来るのか、実際に作業を体験する中で学んでもらう。会員たちにとっても若い子たちと触れ合える楽しいひと時になる。
 
 昨年から、作り手のない地元の田んぼで米作りをしている。総出で耕して田植え。秋にはその稲を刈り取った。この時もまちの女の子たちが訪れ、田植えや稲刈りの農業体験をした。作物を作る大変さと喜びを味わった。
 
 また、2年に一度開かれる秋の区民祭では、初めて手作りかかしの展示を企画した。全国的に話題になった人物などのユニークなかかしを区民の協力を得てこしらえた。50体が並び、地元の人にも好評だった。新聞で知った人たちが遠くから見学にやって来た。
 
 西山代表は「メンバーが高齢化する中で、いろんなことに挑戦し頑張っています。若い人も何人か入ってもらえる予定です。我々の世代が地域で頑張らないと。これからも自分たちで無理せず出来る範囲で息の長い活動を続けていきたい」と話す。互いに助け合う“共助の精神”を生かし何か出来ないかとも考えている。
 

写真:みんなで集まり、焼き上がった炭を刻んで箱詰めする


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