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両丹日日新聞2007年1月 3日のニュース

スポーツは楽しい。仲間もできた 障害持つ人らが三和荘でアーチェリーに熱中

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 「的に当たった瞬間がなんとも言えなくて」「ストレスの発散になります」−。緑に囲まれた福知山市三和町寺尾の三和荘にあるアーチェリー場で、体に障害を持つ人たちがアーチェリーに熱中している。「みんなとやることが楽しい」。競技そのものも楽しんでいるが、参加者同士が気軽に何でも語りあえる場にもなっている。

当たった瞬間「スカッ」と 
 京都障害者スポーツ振興会が昨年5月から、競技人口の少ない府北部での普及をめざし、初心者教室を始めた。そこには足が不自由で車いすを利用する人や内部障害の人らが参加。指導者から弓具の取り扱い方、構えなど基本的なことを学び、風船を的にした遊びも取り入れ、アーチェリーに親しんできた。
 
普段の感覚では味わえない 
 「何かスポーツをやろうと思っていたが、チャンスがなかった」という三和町千束の岡村美恵さんは、車いすに乗って真剣な目で的を狙う。新聞で知って始めたといい、「自分の住んでいるところでできるのでうれしい」と喜ぶ。さらに「思ったよりも楽しい。運動ができて仲間ができて、楽しんでやっています」と話す。
 
 足が不自由な別の女性(37)は「弓を引いて当たる瞬間が『スカッ』とします。これは普段の生活では味わえない感覚」。
 
初めての大会で優勝者も
 
 昨秋、南丹市の総合運動広場で「京都障害者スポーツ振興会創立35周年記念第26回全京都障害者総合スポーツ大会」が開かれ、初心者の部に出場した。制限時間2分以内に3射し、それを12回繰り返し、合計36射の得点で競う。初心者の部では、的から5m離れたところから矢を射る。男女とも福知山の教室生が見事優勝。それだけでなく、福知山勢が上位を総なめにし、自信を深めている。
 
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 教室生の一人は「もっとうまくなりたい」と意欲的。アーチェリーを始めて、それまで腕が上がらなかった人が上げられるようになったり、家に閉じこもりがちだった人もいまでは楽しく練習に通っているという。
 
 指導するのは競技歴14年の河合忍さん(29)=前田=ら。河合さんは京都市内のクラブチームに所属していたが、昨年5月に福知山へUターン。白羽の矢が立ち、ボランティアで教えることになった。
 
記者も体験「気持ちいい」
 
 昨年12月9日、約10人が練習していた。教室生に感想を聞くと、口をそろえて的に当たった瞬間の喜びを強調する。なぜだか、体がうずうずしてきた記者の耳に、周囲から「あんたもやってみな」という声が入ってきた。
 
 「待ってました」とばかりに上着を脱ぎ、用具を手にして、的から5m離れた位置に立つ。河合さんに「足は肩幅に開いて」「胸を張って」などと教えてもらい、何も考えずにさっそく1射。ぎこちない動きをしながら2射。姿勢を気にしながら3射。運よくどれも的に当たった。まさしくその瞬間、教室生たちの言う快感が伝わる。「確かに気持ちがいい」。なんだか、すっきりとした気分だった。
 
健常者が考えさせられる会話も
 
 どんよりとした曇り空からいまにも一雨きそうな気配がしていた通り、練習途中で雨粒が落ちてきた。そこで急きょ、施設内へ移動。コーヒーを飲んで一服しながら、2007年の活動日程を話し合う。
 
 その席上、車いすに乗ってハンドボールや陸上競技などさまざまなスポーツに励む男性が、経験の少ない参加者にいう。「いろんな大会に出てみるとええで。知り合いが増えるし、『自分の障害が一番重い』と思わんようになる。頑張れるようになれる」
 
 さらに続ける。「『障害者は、事故に遭う危険性があるから外に出たらダメ』という人がいるが、違う。スポーツもやったらできるんやから」。健常者が考えさせられる、こういった会話も飛び交った。
 
今年は3月から毎月第4土曜日
 
 この教室は障害の有無を問わず、参加者を募っている。今年は3月から、毎月第4週の土曜日に行う。時間は午後1時から同3時まで。用具は貸し出しする。教室生でサークル化することや、大会の開催などの夢が広がっている。(松本孝樹記者)
 
 
【写真上】少し離れた的を狙う
【写真下】しっかり構え、次々と矢を射る



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