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両丹日日新聞2006年10月20日のニュース

大江町の山間集落に衛星電話を配備

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 福知山地方に大被害をもたらした台風23号から、きょう20日で丸2年。福知山市は同日午後8時、23号被災時に孤立した大江町橋谷、北原両地区に配備した「衛星携帯電話」の運用を始める。

 どちらの地区も山間部に位置し、携帯電話は電波状態が悪く使えない。一昨年の台風23号は、10月20日午後から風雨が強くなり、土砂災害や道路崩落などで、同日から橋谷は22日まで、北原は26日まで「陸の孤島」と化し、外部から遮断された。地区住民たちは不安な日々を過ごし、停電などで不便を強いられた。

 両地区での人的被害はなかったが、外部との連絡が取りにくくなり、人命にかかわる危険性もあった。そこで市は孤立防止対策として、災害時などにも天候や地形の影響を受けず、通信衛星を経由して通話ができ、持ち運びできる衛星携帯電話を両地区の自治会長宅に1台ずつ配備し、災害時に備えることにした。事業費は39万9千円。

 市は被災から丸2年を迎えた20日、最も被害が激しかった午後8時から、全市域の防災情報伝達手段として整備した統合防災行政無線・有線放送とともに、衛星携帯電話の運用を始めることにした。

心強い道具に「ありがたい」

 橋谷(当時23世帯、41人)は、天田内と旧市域の天座方面に続く双方の道路が、土砂などでふさがれ、集落内外の行き来が出来なくなった。角野文雄自治会長(74)は「あくる日(21日)は外部の状況が何もわからず、動くことができませんでした」と振り返る。

 状況整理などをして22日、比較的被害が小さかった天座方面にターゲットを絞り、地区住民総出の手作業で土砂の一部を取り除いた。なんとか通れるようになり、孤立状態を免れたが「あんなことは二度とあってほしくない」と不安は募る。衛星携帯電話については「心強い。外部と連絡が取れることは一番ありがたい」と話す。

 6日間孤立した北原(同14世帯、24人)も倒木や崩落などで、区外へ通じる道路が寸断。米や野菜を栽培している世帯がほとんどで、食糧に関して困ることはほとんどなかった。しかし、病人が出た場合のことが気掛かりだったという。

 上垣司自治会長(77)は「病人が出た場合を考え、せめて軽トラックが通れる道幅がほしいと思った」と思い返す。「地区にはお年寄りが多く、病人が出るとおぶってまでは病院にはいけない。衛星携帯電話があれば、ヘリを頼むこともできる。ありがたいです」と安堵(あんど)している。

 当時、停電のためほとんどの家庭の電話機は使えなかったが、電話線に電気が流れている昔ながらの「黒電話」が地区内に2台あったため、外部との連絡が全く取れない状況ではなかった。しかし、その“頼みの綱”さえも、電話線自体に被害があれば不通になる。上垣自治会長は、安定して通信できる衛星携帯電話が「頼りになる」と話している。


写真:天候などに関係なく通話できる衛星携帯電話(北原)


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