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両丹日日新聞2006年9月20日のニュース

事前準備の必要性訴える 難病患者の災害支援講演会

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 難病患者の災害支援講演会(府中丹西保健所など主催)が16日、福知山市昭和新町の府立中丹勤労者福祉会館で開かれた。一昨年の台風23号の災害体験を踏まえて、講師2人が支援のあり方と患者が出来る自助活動を中心に話をした。

 災害の際、人工呼吸器を装着する高度な医療措置を必要とする人ら、在宅の難病患者の支援が大きな課題になっている。そこで電気や水道などライフラインが止まり、道路交通網も寸断された場合に備え、その準備と支援方法を考えようと、福知山医師会や福知山市が共催して催した。

 兵庫県の公立八鹿病院神経内科部長の近藤清彦医師が「台風23号時に難病患者を襲った恐怖と今後必要な災害支援対策」と題し講演。筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの難病とその患者に対する病院の支援態勢などを紹介した上で、台風23号災害の際の在宅患者4人への支援事例と対応を話した。

 自発呼吸が出来ない70歳の男性は、事前に発電機を借りることができ、ヘルパーらが泊まり込んで3時間ごとに給油。翌朝道路が開通すると同時に病院に搬送した。1時間程度しか呼吸器を離せない男性は、停電し自宅へ通じる道も冠水し通行不能に。その際、町が防災無線で近隣の人に発電機の提供を呼びかけ、事業所の人がその患者宅まで運び、呼吸器と吸引器を動かした。燃料はボートで運び37時間後に病院へ運んだ。

 こうした教訓から事前の対応として、支援を必要とする患者の把握と災害を予測した避難先の確保や事前搬送、発電機と燃料の確保、病院の受け入れ態勢を調べておくこと、支援マニュアルを作り配布することの大切さなどを訴えた。

 続いて京都臨床工学技士会会長で京都ルネス病院臨床工学科の井上勝哉技士が「在宅人工呼吸器装着患者が災害を切り抜けるためには」をテーマに話した。

 井上技士は、国や福知山市の災害対策、府保健所の取り組みを紹介したあと、台風23号の事例を挙げ、災害時は道路の冠水などで救助する側がすぐに患者宅に出向けない状況になることから、自助準備の必要性を説いた。

 在宅で使用されている人工呼吸器など医療機器や発電機などの非常電源資材、消毒液などの医療材料、日用品、またその機種選定の際の注意点と定期点検の必要性などを紹介し、公助とともに在宅患者が災害を切り抜けるための自助準備の必要性を訴えた。


写真:患者の支援対策を話す近藤医師


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