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両丹日日新聞2006年9月 5日のニュース

藤娘、あでやかな舞 ルーツの絵馬を前に大原神社で古典芸能鑑賞会

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 歌舞伎などで広く知られる「藤娘」のルーツとなる絵が描かれた絵馬が見つかった福知山市三和町大原、大原神社(林秀俊宮司)で3日、絵馬の解説講演と藤娘の舞などからなる古典芸能鑑賞会が開かれた。大阪府内など遠方から駆けつけた人もいて、会場の絵馬殿(府指定文化財)は約200人でいっぱいになった。

 同社には古い絵馬が多数伝わっており、そのうちの1枚、江戸時代初期(1658年)の「踊り子図」が、近世芸能に詳しい信多純一・大阪大学名誉教授の研究で一昨年、藤娘の原型だと分かった。そこで今回の古典鑑賞会では、信多さんが「藤娘のルーツ現る」と題して講演。絵馬の現物を横に、藤娘が全国へ広がる元となった大津絵とその下絵などを示しながら解説をしていった。

 大津絵の藤娘は、絵に添えられた句から、愛宕参りの風俗が元になっていることが分かる。一方、絵馬にはシキミを手に踊る2人の女性が描かれており、左側の女性は大津絵の藤娘と同じ姿をしていて、愛宕参りの風俗そのまま。「シキミでは華がないので、大津絵は藤に替えて描かれたのだろう。こうした描き替えはよくあることだ」と説明した。

 なぜ大原神社にこのような絵馬が奉納されたかについては、「京都の人が奉納しており、大原神社には末社に火災よけの『火の神神社』があり、火伏せの神様である愛宕神社と通じるものがあるからだろう」と話した。

 引き続いて、初期からの歌舞伎の流派・村山流家元の村山左近さんが歌舞伎舞踊「藤娘」を披露。あでやかな舞に、観覧者たちは身を乗り出して見とれていた。

 この日は神戸女子大学教授の鈴鹿千代乃さんも「日本唯一・大原神社の産屋」と題して講演し、古事記を引きながら「産屋と大原神社は、すべてのものの始まりを表すもの」だと紹介。かつて天皇の即位に使われた悠紀殿、主基殿と産屋は同じ造りであり、「現代にまで残っていることは奇跡に近い。貴重なものであり、保存に力添えをいただきたい」と来場者に呼びかけた。また能管と柳川三味線の演奏も披露された。


写真:絵馬殿で「藤娘」を舞う村山流家元・村山左近さん


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