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両丹日日新聞2006年8月28日のニュース

先駆的な雲原砂防巡る 中丹歴史文化を掘り起こす会

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 中丹地域の有志でつくる「中丹の歴史と文化を掘り起こす会」(大槻知行代表)は27日、フィールドワークとして、国の登録記念物(遺跡)に指定されている福知山市雲原の通称・雲原砂防の関連施設群を訪ねた。会員や一般の人たち約20人が参加し、地元住民から説明を受けながら、日本の近代砂防の先がけとなった関連施設を巡った。

西原村長の活躍知る

 同会は中丹地域に埋もれている戦争、平和などの歴史を発掘する狙いで一昨年3月に結成した。年に4回前後、フィールドワークを続けており、今回で10回目を迎えた。

 参加者たちはまず北陵コミセンで学習会に臨み、雲原老人会長、桐本武司さん(74)から、旧雲原村の西原亀三村長の戦前から戦後にかけての活躍ぶりなどについて説明を受けた。

 桐本さんは、三方を山に囲まれてすり鉢状の地域となっている雲原を1934年、室戸台風が襲い、土石流で田畑と宅地が大きな打撃を受けたことに触れたあと、それを目の当たりにして雲原の崩壊に危機感を募らせた西原村長が、砂防事業を発想し、高橋是清大蔵大臣に予算づけを直訴したことを紹介。「ばく大な費用が必要で、府事業として取り上げられたことは大変珍しかった。西原村長が卓越した政治手腕の持ち主で、『水を治めるもの国を治める』という信念が通じたのだろう」と強調した。

 また、作業はツルハシやスコップを使って人海戦術で取り組まれ、約150世帯あった地元だけでは労働力が足らず、朝鮮人の労働者約80人が雇われていたことを説明。「当時、機械はなく土や石も人の力で運んだ。よくこれだけの大事業ができたものだ」と話した。

 雲原砂防は、3つの谷を流れる複数の流域(総延長12km)にわたって、えん堤11基、床固め工157基、流路工41基が造られた。それと同時に、農地改良や用・排水路、林地改修、農家移転も行われ、日本の近代砂防史上、例のない事業だった。

 勉強会のあと、参加者は車に分乗して地道に築かれたえん堤、流路工や雲原村砂防記念碑、西原亀三宅(西原文庫)、朝鮮人労働者集落跡などを見学した。


写真:雲原砂防を発想した西原村長について、地元の桐本さんが説明した


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