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両丹日日新聞2006年8月 8日のニュース

いよいよ あす甲子園に登板 福知山成美 エース駒谷投手

0808komaya.jpg 全国高校野球選手権大会に京都代表として出場する福知山成美ナインは、家族をはじめ多くの人に支えられて野球に打ち込んできた。9日に迎える初戦は、それぞれに感謝の気持ちを白球に込めて戦う。エース駒谷謙選手にとっても特別な甲子園。家族への熱い思いを胸に、愛工大名電に挑む。

 京都大会準決勝、京都外大西戦を完投した夜、駒谷投手は連戦の疲れを見せずに明るい笑顔で帰宅してきた。「いつもの練習日の方が疲れた表情をしているぐらい。これなら決勝戦もやってくれると思いました」と、姉の瞳さん(22)は話す。

 福知山市の隣町・丹波市春日町から、毎日電車で通学し、帰宅は夜8時ごろ。練習が長引くと9時半ほどになる。毎日くたくたになりながらも食欲は衰えず、何でももりもり食べる。「でも食べても太らない体質なのか、なかなかガッチリした体格にならなくて。今でも野球選手としては細い方ですけど、小学校の時は本当に小さかったんですよ」

 野球を始めたのは小学校中学年。兄と同じ黒井少年野球クラブに入り、春日中学校でも野球部で活躍した。小学校のころは父の誠さん(49)とよくキャッチボールをしたが、母・あき子さんとの思い出は少ない。小学校へ上がる前に、病気で亡くなったのだった。

 母代わりを務めてくれたのは同居の祖母・千代子さん(75)。不憫(ふびん)ということと、末っ子ということもあり、いささか甘やかされたものの、頑張り屋で弱音は吐かないタイプに育った。そんな駒谷投手が一度だけ、家族に落ち込んだ姿を見せた。昨年夏の京都大会初戦のことだった。

 強打の3年生たちを擁し、甲子園出場への期待がかかる中で迎えた初戦の東山戦。延長10回に暴投でピンチを招き、サヨナラ打を浴びたのが、2年生ながらリリーフを任された駒谷投手だった。「自分たちが3年の時ならまだしも、先輩たちの時にミスをしてしまった」と申し訳なさそうにうつむいた。

 新チームで臨んだ秋の大会は成績が振るわず、春の大会後は練習試合へ連れて行ってもらえない日もあった。さすがにそんな時は家でも様子がいつもと違ったが、やけになったりはせず、自分を見つめ直して練習に打ち込んだ。

 そして迎えた京都大会。試合の前夜、ユニホームに自分でアイロンをかけ、丁寧にたたんでお母さんの仏壇の前にそろえて眠った。朝、かねを鳴らしてから出かけた。「いままでそんなこと、したこと無かったからびっくりしました。カッコつけで、人には絶対にそういう姿を見せない子なんですけどね」と瞳さんは打ち明ける。

 「謙の甲子園も、きっとお母さんが一番喜んでいると思います」。大きな力に守られながら、いよいよあす、甲子園のマウンドに登る。

参照記事

写真:京都大会で連投、成美を優勝に導いた駒谷投手


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