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両丹日日新聞2006年6月 8日のニュース

田植え、除草、農薬不要の「お布団農法」で米作り

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 「農薬を一切使わず、有機栽培でおいしい米を作りたい」と、福知山市中の農業、塩見明男さん(58)は、今年から水稲の布マルチ直播栽培に取り組んでいる。安全・安心な食に関心が高まるなか、省力有機栽培のこの方式を採り入れる農家が全国各地に広がっている。塩見さんは「うまくいけば来年以降もこの栽培を続けたい」という。

 塩見さんは、38年間郵便局に勤め、市の嘱託職員を経て今年から本格的に米作りをする。今年初め農業雑誌で布マルチ栽培の存在を知り、資料を取り寄せて勉強した。

 この農法は、鳥取大学名誉教授の津野幸人さんが考案した。昨年テレビでも放送され、全国に知れわたった。「お布団農法」とも呼ばれ、愛媛県の綿製品製造会社が手がけている。

 輸入原綿を加工する際に出るくず綿を活用している。発芽できる厚さの2枚重ねの綿に種もみをサンドイッチ。幅約1・1m、長さ100mの綿ロールに仕上げる。

 農家は、代かきし水を落とした田に敷き詰めて水を張る。すると水面に浮き、数日すると綿を突き破って芽吹き、根を水中に伸ばす。3枚目の葉が少し出たところで水を抜くと根が地面につき、地中に根を下ろす。

 水生雑草も水中で芽を出すが、マルチ綿の重みで押しつぶされ、綿を突き抜けられずに枯れてしまう。除草効果があって除草剤を使う必要がない。

 また、イネミズゾウ虫やダニ類の産卵などから稲を守れ、病害虫の防除効果もある。直播のため田植え作業が不要。天然の綿なので秋には土にかえり有機肥料になるなど様々な効果があるという。

 塩見さんは、この農法を勉強し、愛媛県の会社から取り寄せた。今年耕作する40アールのうち30アールで採り入れた。農薬や化学肥料を一切使わず、牛ふんなど有機肥料のみで育てている。

 品種は、コシヒカリだがほかの米を作りたければ会社に種もみを送ればよいという。「経費面ではマルチ布の購入に費用がかかりますが、育苗経費と手間、田植え機が要らないうえ、除草剤、殺菌剤も使いませんので、その分のコストを軽減できます」と塩見さん。

 「食べ物の安全性に関心があったことから始めました。この農法で栽培する人が全国各地に広がっており、研究会も出来ています。こちらでも仲間がいれば一緒に勉強していきたい」と話している。


写真:種もみをサンドイッチした綿ロールを田んぼに敷き詰める塩見さん


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