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両丹日日新聞2006年5月11日のニュース

瓦に絵と「光秀」の文字 福知山市夜久野の物置屋根で発見

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 天守、城壁などの絵とともに、明智光秀を指す「丹州福知山 武智光秀城」の文字が刻まれた平瓦がこのほど、福知山市夜久野町の物置の屋根から見つかった。瓦をキャンバスに見立てて絵を描いた瓦職人の“遊び心”に、家人はいたく感動している。

 この平瓦は同町額田の塩見美智子さん(76)宅の敷地内にある物置(1919年建築)の屋根に葺(ふ)いてあった。大きさは約30cm四方で、厚さは約2cm。雨漏りが激しかったため今月初め、スレート葺きにしようと業者に依頼。瓦を取り外す作業をしていた職人がこの一風変わった瓦に気付いた。

 瓦には二層の天守2種類と城壁、山と川を表現した模様もある。「絵が付いた瓦は見たことがない。焼く前の段階でクギを使って描いたのでしょう」と業者は話す。

鬼瓦には「天保十一年」の記述

 これとは別に、同じ屋根から見つかった鬼瓦にも文字が刻まれていた。市教育委員会に尋ねたところ、文字は「天保十一年」、「門垣邑瓦善」と記されていることが判明。天保11年は1840年で江戸時代後期のこと。「邑」は村で、「門垣」は夜久野の地名。瓦善は瓦屋ということと自分の名前を略して瓦善にしたと思われ、門垣村の瓦職人がこの瓦の製造者と見られる。

 また「武智光秀」は、明智光秀のこと。人形浄瑠璃の演目で、光秀が織田信長を討ち羽柴秀吉が光秀を討つまでの史実を描いた江戸時代の作品「絵本太功記」のなかでも、光秀が武智光秀として登場する。「丹州」は当時の丹波国。

 この2枚の瓦が天保年間に作られていて、絵が福知山城だとすれば、江戸時代後期の福知山城の姿を知る貴重な資料にもなり、市教委も関心を寄せている。

 塩見さんは「業者さんに聞くと、古い瓦だとおっしゃっていました。江戸時代の福知山城が美しかったから職人さんが描いたのでしょうか。しばらくは大切に保存しておきたい」と話している。


写真:天守や城壁が描かれている瓦
 


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