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両丹日日新聞2006年4月28日のニュース

絹糸で描く独自の世界 29日からシルクペイント展

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 細かく切り刻んだ絹糸で絵を描く福知山市大江町河守の天田光一さん(77)のシルクペイント展が、29日から仏性寺の日本の鬼の交流博物館で始まる。四季の風景や動植物を自ら考案した独特の画法で丹念に描き上げた34作品が並ぶ。5月7日まで。

 天田さんは、長年にわたり西陣織や丹後ちりめんなど絹織物の生産に携わってきた。職場で捨てられる反物の端糸やくず糸を使い、子どものころから好きだった絵を描けないかと考え、独自の画法を生み出した。シルクペイントの名称も天田さんが命名した。

 捨てられる絹糸を化学染料や草木で染め、細かくコーヒーミルで切り刻み、水で溶いたのりと混ぜ合わせて絵の具の色糸を作る。これを使い手作りの竹べらや筆で描く。人にあまり見せることもなく24年ほど前から自宅でこつこつと描いてきたという。

 会場には、これまで描いた中から思い出に残る作品を集めた。ふるさとを流れる「二瀬川」や「北山杉」「竹林」「山桜」「紅葉」など美しい四季、「鶴の乱舞」「ききょう」などの動植物の作品が並ぶ。

 絵の具と同様に異なる色糸を混ぜていろいろな色を作り出す。塗り重ねるため絵に厚みが出て、奥行きと立体感が生まれる。油絵に似ているが、大きな違いは、絹糸が空気中の水分を吸収し、光沢を増すところという。

 「梅雨時期になると、描いた色が一層あでやかになる」と天田さん。絹糸の特徴と魅力を知り尽くした職人しか描けない作品でもある。

 絹糸と語らい、丹念に描いた作品は、職人気質の純朴さ、きちょうめんさがにじみ出ている。どれも自然や生きものへの慈愛にあふれ、見る人の心を和ませる。

 天田さんは「小さいころから絵が好きでした。何もかも手作りのため、同じ絵は2枚と描けない。勧められ、初めて地元大江町で作品展を開きます。多くの方に足を運んで頂けたら」と話している。

 同館は午前9時から午後5時まで。入館料は一般310円、高校生210円、小中学生150円。月曜日が休館のため期間中の5月1日は休む。


写真:地元大江町で初めて作品展を開く天田さん(展示会場の日本の鬼の交流博物館で)


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