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両丹日日新聞2006年4月11日のニュース

丹波生産組合が夜久野で漆の植樹会 繊細な日本の心伝え残そう

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 日本人の繊細な心を伝える漆の文化を守り継ごうと、丹波漆生産組合は11日午前10時から福知山市夜久野町板生の山中で漆の植樹会を開いた。夜久野町と福知山市の合併を記念した取り組みでもあり、高日音彦市長らも参加して漆の苗木59本を植えた。

 夜久野は奈良時代から上質の漆が採れる産地として盛んに漆が植裁されてきた。しかし戦後に化学塗料が普及し、中国から安い漆が入り出すと産業として成り立たなくなり、現在ではわずかに生産組合の人たちが漆の採取を続けているだけになっている。全国でも産地が次々と消え、近畿では夜久野だけになった。

 近年は夜久野高原に開設された「やくの木と漆の館」を核にして、生産組合の人たちと二人三脚で伝統産業としての漆の再興が取り組まれ、注目を集めるようになってきた。それでも組合で管理する木は約50本。採取できる量は非常に少ないため、植樹をして増やしていく必要があった。

 今回植えたのは夜久野の漆を愛し、復活を夢見た故・衣川光治さんが分根した優良品種「丹波1号」。岡山県の社団法人林原共済会備中漆の館で増やしたものを里帰りさせた。

 植樹会では生産組合の岡本嘉明組合長が「みなさんの熱意で漆を守っていきたい」と協力を求め、来賓の高日市長が市としても力を入れていく方針を示して「特産品として守っていかなければいけない」とあいさつをし、並んで苗木を植えて土をかけた。

 苗木から漆が採れるようになるのは10年先。岡本組合長は「これからもコツコツと植樹をして増やしていきたい」と夢を広げていた。


写真:漆の再興を願い、苗木を植樹する岡本組合長(左)、高日市長(中)ら


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