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両丹日日新聞2006年1月11日のニュース

JRの寝台特急「出雲」ダイヤ改正で3月に姿消す

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 山陰と東京を結ぶ寝台特急「出雲」が3月18日のJRのダイヤ改正で姿を消すことになった。急行「いずも」の時代を含めると半世紀以上にわたって走り続けたが、乗客が年々減るなかで廃止が決まった。早朝に東海、関東方面に着く利便性から、福知山からの利用も少なくなかった。山陰を走る最後のブルートレインとして親しまれてきただけに、各地の鉄道ファンらから廃止を惜しむ声が出ている。

 「出雲」は東京と島根県出雲市間約900kmを東海道線、山陰線を通って結ぶ寝台特急。まだ福知山駅が初代の木造駅舎だった1951年、東京と大社間を走る急行としてデビューした。72年には特急に格上げされ、「走るホテル」の異名を持つ20系客車を引いた。乗客が多く、2往復していた時代もあったが、その後、伯備線経由の寝台特急電車「サンライズ出雲」が誕生し、現在は24系客車を使った1往復のみになった。電源車を含み基本は9両編成になっている。

 福知山は深夜に出て、一晩眠れば東京に着けるためビジネスやレジャーで利用する人が多かった。とくに余部鉄橋を渡る姿は写真愛好家に親しまれ、絶好の撮影スポットになっていた。兵庫、鳥取、島根の3県では貴重な交通手段としてJRに存続を要望していたが、乗客がピーク時の3分の1以下に落ち込み、採算が合わないなどの理由で廃止の結論が出された。

 全国でブルートレインが次々に姿を消しているが、04年10月の急行「だいせん」に次ぐ「出雲」の廃止で、福知山駅を通る夜行列車は皆無となる。

 福知山市の会社員、中原寛さん(41)は、かつて職場があった千葉県から実家のある鳥取県倉吉市に帰省するときによく出雲に乗った。「時代の流れで利用者が減り、廃止されるのは仕方がないと思うが、鉄道ファンとして寂しい。今のうちに写真に記録としてとどめ、思い出を胸に刻んでおきたい」と残念がっていた。


写真:急行時代を含めると、55年間走り続けたが、乗客の減少で廃止されることになった(中原寛さん撮影)


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