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両丹日日新聞2005年12月21日のニュース

惜しまれつつ三和のふれあい弁当終了 社協合併で事業廃止

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 毎週火曜日の午後、三和町ではひとり暮らしのお年寄りたちが、心を浮き立たせながら弁当の配達を待つ姿が見られた。待っているのは料理だけではなく、ボランティアたちの温かい心だった。町社会福祉協議会の「ふれあい弁当」。ボランティアたちが調理して配達する事業が、市町合併に伴う社協合併で廃止されることになった。

 20日、最後の弁当が配達された。

 ひとり暮らしのお年寄りは、どうしても食事が単調になってしまう。量を作っても食べられないため、同じおかずを数日にわたって食べる。買い物も不自由なため食材がそろえにくい。「白いご飯と漬物だけで何食もすませてしまう」ことさえある。そんなお年寄りたちに、食べる楽しさを少しでも−と始まったのが、ふれあい弁当だった。

 安否確認にもなっていて、弁当を届けた時に体調が悪そうだったお年寄りの情報が社協へ届けられ、町の保健師と一緒に様子を見に行くこともあった。

 配達を待つお年寄りたちにとって楽しみだったのは、おいしい料理だけでなく、ボランティアたちとの心のふれあいだった。配達の際に交わす、何気ない世間話がうれしかった。川合地域のあるお年寄りは「次のお宅へ行ってもらわないといけないのに、ついつい話し込み、時間をとらせてしまいました」という。

 弁当事業は業者が作る配食サービスとは別に1995年に開始。当初は月1回だったが、好評で週1回に増えた。希望者は多いときで50人、近年も40人ほどいた。調理をするのは町内の女性たち。ボランティアを募ったところ、多くの人が協力を申し出た。最近は毎回10人ほどが出て腕を振るっていた。

 メニューは社協の職員が考える。季節のものを取り入れながら栄養のバランスを考えて。20日はクリスマスが近いことから、鶏の照り焼きをはじめ、カボチャなどの煮物、春雨サラダなどを用意した。鶏が苦手な人のために魚のメニューも組んだ。

 調理にあたる女性たちは、自分の家族に食べさせる料理同様に、心を配りながら菜ばしを握った。鶏肉には食べやすいよう、包丁で丁寧に切れ目を入れながら、むらなく火を通し、味付けもおいしく。できあがった弁当は、配達だけ参加できるボランティアも含め、15人で配って回った。

 続けられるものなら、続けたい。「どこかが窓口にさえなってくれたら」。ボランティアたちは残念がった。「これで最後だなんてねえ。お年寄りのみなさんも寂しいとおっしゃって」

 弁当は300円。配達の際に受け取る100円玉3枚が、温かかったという。「私たちが配達に行くまで、早くからぎゅーっと300円を握りしめて待ってくださっていたからです」


写真:最後の弁当を調理するボランティアたち(町健康福祉センターで)

    

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