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両丹日日新聞2005年11月16日のニュース

愛されて半世紀 駅のそば屋さん高架開業で閉店 販売員の川戸さんも引退

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 福知山駅の初代の木造駅舎の時代から、駅の名物として長年愛され続けた鬼そば屋が、26日の高架駅の開業で姿を消すことになった。プラットホームで売っていた半世紀以上前から働き続けた福知山市内の川戸光枝さん(71)は「そばの販売が生活の一部でした。常連さんも多かっただけにとても寂しい」と感慨深く語った。

 川戸さんは18歳のとき、ホームでの駅弁販売員として雇われた。若い女性はほとんどおらず、当時の駅長から「福知山駅の花」と言われた。その後、鬼そば販売が加わり、カツオと昆布で取ったさっぱり感のあるだしと太いめんの組み合わせが人気を呼び、名物に育った。川戸さんはホームにある立ち食い形式のそば屋に詰め、蒸気機関車が引く列車が到着するたびに、売り歩いた。

 「停車時間に何食売るかが勝負。駆け回って1列車で100食はさばいた。当時は器が陶器。転んで割ったこともよくありました」と振り返る。

 販売場所は1番ホーム、2番ホーム、待合室と転々とし、駅内外から利用できる現在の場所に落ち着いたのは22年前。メニューはそば、うどん、カレーなど多彩になったが、今でも鬼そばが圧倒的な人気を誇る。

 「そばは駅の定番で多くの駅で販売されていますが、鬼そばが一番うまいと評価してくれるお客さんが多い。ぺこぺこの腹を我慢してここまで来たと、列車の停車時間に食べにきてくれる人もいます」と喜ぶ。

 閉店まであと10日。「現在の駅舎が壊されるのはとても残念。次に働くことは考えておらず、わたしも現駅舎とともに引退です。とにかく今まで懇意にして下さった方に感謝したいです」と話す。

 16日朝、カウンターで鬼そばを食べていた大阪府羽曳野市の会社員、夜久一郎さん(61)は、夜久野町の出身。「旧福知山商業高校に列車で通っていました。学校の帰りに鬼そばを食べるのが日課でした。今でも月1回ほど福知山に出張するのですが、必ずといっていいほどここに寄ります。今もおいしさは変わりません。閉店されると聞き驚きました。きょうが食べ納めです」と、川戸さんらに頭を下げて店を後にした。


写真:初代の木造駅舎のころから、そば売りをしてきた川戸さん

    

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