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両丹日日新聞2005年8月 4日のニュース

土遺跡から墨書土器 杯の底に「田次」の文字 奈良後期−平安前期のもの

0804doki.jpg 福知山市教育委員会は3日、同市土の土遺跡から墨書土器と、土器を硯(すずり)として使った転用硯(てんようけん)が出土したと発表した。これらは奈良時代後期から平安時代前期にかけてのものと考えられ、その当時に地方で文字を書けたのはごく限られた人物。それだけにこの集落には有力者か役人、文化人がいたと思われ、市教委は「一般的な集落とは異なる可能性を示している」という。

 同遺跡調査は西中筋総合整備事業の大谷川改修事業に伴うもの。市教委が1999年と2000年に試掘調査し、2004年10月から今年8月にかけて本格的に調査した。遺跡の推定面積は約8・5haで、今回はそのうち約3000平方mを調べた。

 墨書土器は、杯(つき)の底に「田次」(読み方不明)という文字が鮮明に残っている。所有物を示す人名の可能性もあるという。転用硯には墨をすった跡はみられず、墨を入れるものだったと思われる。これらの発見は、字を書ける人物の存在を示唆する。
0804iseki.jpg

 両方とも土器だまりに他の土器と一緒に捨てられていた。府北部ではいくつか発見例はあるが、市内では初めて。市教委は「有力者のいる集落か、公的な施設を持つ集落だったのでは」と推測する。

青野形住居も

 また古墳時代後期の竪穴式住居、飛鳥期から奈良期の掘立柱建物など7棟ほどを確認。このうち、住居の角を掘り起こしてかまどをつける竪穴式住居は、綾部市の青野遺跡などでたくさん確認されている「青野形住居」と呼ばれるもの。この住居は舞鶴市などでも発見されているが、市では初確認。市教委生涯学習課の八瀬正雄さん(40)は「由良川流域全域に見られる特有の住居で、“由良川流域文化圏”として同じ文化を共有していたのではないか」とし、由良川流域の文化を考える上で貴重な資料だとしている。

 まだ遺跡の全容は分かっていないが、今後も引き続き調査範囲を拡大し、集落や建物の性格などを明らかにしていく。

6日に現地説明会

 6日午前11時から、現地で説明会をする。場所は福知山地方てん茶生産組合の製茶工場近く。案内係として市教委職員が中丹広域農道沿いに立つ。


写真上:「田次」と墨書された土器
写真下:墨書土器が見つかった遺跡

    

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