両丹日日新聞5月18日のニュース
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台風復旧、防災対策に重点 府の土木、農林事業個所決定

 府中丹広域振興局は、05年度当初予算にかかわる公共土木事業、農林水産事業の個所決定を発表した。昨年10月に発生した台風23号被害を受け、河川などの早期復旧工事や防災対策に重点を置いたものになっている。

 土木事業は278カ所、143億9500万円で前年度比17%増えた。農林水産事業は51カ所、15億3080万円で3・4%増。単独土木事業費のうち133カ所、約21億円は土木事務所(中丹西、東)の権限で個所決定している。

由良川沿いの175号などに簡易通行止め装置 30カ所

 土木事業では昨秋の台風で、由良川沿いの道路が冠水し、多くの車が水没したため、道路通行規制マニュアルの策定を進めるとともに、福知山市から舞鶴市の由良川沿いの国道175号と府道舞鶴福知山線などに「簡易通行止め装置」を設置する。府職員らが現地へ行き、手動でバーを下ろし、通行規制する。台風襲来期までに約30カ所に設ける予定で、同振興局によると、広範囲の流域にこれだけの数の装置が設置されるのは、全国でも珍しいという。事業費は6000万円。

管内の主要河川で浸水想定区域調査

 ソフト面の防災対策として、管内の主要河川で新たに浸水想定区域調査をするとともに、土砂災害警戒区域などの指定を目指し、基礎調査を継続して実施する。

 台風の豪雨で土石流が発生し、市道や農地、家屋に大きな被害が出た福知山市下野条の大滝川では昨年度に引き続き、砂防えん堤工事、用地補償などを進める。2007年度までの事業計画で、総事業費は約6億3000万円。今年度事業費は1億3000万円。
大江町の宮川橋周辺
大江町・宮川橋新設改良へ

 大江町河守−金屋の国道175号に架かる宮川橋の道路新設改良事業に今年度から着手する。同橋は1958年の架設で、車両の大型化や耐震設計に対応しておらず、近年では橋周辺で大型車の離合がしにくくなり、老朽化も進んでいる。事業延長は910m、幅員は17m。期間は2010年度までで、総事業費は約20億円。今年度事業費は5000万円で、用地買収や測量、設計を進める。

 農林水産事業でも台風災害からの早期復旧事業が目立ち、福知山市一ノ宮では山地治山事業に新しく取り組む。台風で渓流から土砂が流れ出し、下流の神社などに被害が出た。このため治山ダム(谷止工)を1基設ける。事業費は1600万円。大江町蓼原(小谷)では、台風により崩壊した山腹の復旧にあたる。

河東地区のほ場かさ上げ

 このほか、同町常津、尾藤、千原、波美の河東地区では、由良川のはんらんで農地が度々冠水するため、国土交通省福知山河川国道事務所の築堤工事にあわせて、ほ場をかさ上げする。常津では排水路の一部を自然石による護岸構造とし、ビオトープを設け、水生動植物の保全を図る。工期は2010年度まで。総事業費は3億8000万円で、今年度は事業費2000万円。実施設計や換地計画を実施する。


写真:今年度から、道路新設改良事業に着手する大江町の宮川橋周辺


公誠小児童がフキ摘みに汗流す 台風で自生地減る

 福知山市雲原の公誠小学校(足立正幸校長、15人)の全校児童が18日、校区内の野山で、恒例のフキ摘みをした。自然に恵まれた同地域は山菜の宝庫だが、昨秋の台風23号による影響で自生場所が減っフキを丁寧に摘み取る児童たちており、収穫に苦労していた。

 フキ摘みは30年以上続いている伝統の取り組み。昨年は国道176号沿いの坂浦トンネル近くの人家裏山で摘み取りをしたが、今年は台風による山崩れで量が減っており、さらに山筋を上がった荒廃田を加えた。

 長靴を履き、軍手をつけて準備を整えた児童たちは学校から歩いて現地へ。草の香りが漂うなかで、見つけたフキを1本ずつ丁寧に摘み取り、ビニール袋に入れていった。

 収穫したフキは、長さ別に束ね、希望者に販売する。奈良県など府外からも注文が届いている。収益は2月に兵庫県の鉢伏高原で予定しているスキー実習に役立てる。

北陵中でも収穫作業

 同小学校の隣の北陵中学校でも、毎年フキ摘みをしている。市内外から合わせて90kgの注文が届いているが、12日の1回目の作業での収穫量は35kgで、23日には地元の高齢者の協力も受けて2回目の作業を計画している。


写真:フキを丁寧に摘み取る児童たち


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