両丹日日新聞2月24日のニュース
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災害復旧を重点に総額774億円で過去最高 福知山市新年度当初予算案 

駅周辺整備や市民病院改築など大型事業もピーク

 福知山市は24日、2005年度当初予算案を発表した。一般会計、15特別会計、3企業会計を合わせた総額は774億7600万円と前年度当初比14・5%増で、過去最高額に上る。台風23号の災害復旧に加え、「北近畿の都」づくりに向けた福知山駅周辺整備や市民病院全面改築など大型継続事業がピークを迎え、多額の予算を充てたことが大幅増の要因。財政事情は厳しいが基金から繰り入れるなどして、財源確保に努める。高日音彦市長は「災害復旧・復興を最優先課題として編成した。安心、安全な街づくりに重点を置いた積極的な予算だ」としている。予算案は3月3日開会の市議会3月定例会に上程する(100万円未満の単位は原則として切り捨てで表記)

防災対策を充実

 一般会計の主な事業は、台風23号による災害復旧費に10億6300万円を計上。04年度中に着手できなかった農地、河川、林道、作業道などの復旧工事に取り掛かり、新年度内にほぼ100%の復旧をめざしたい、としている。

 一方で台風23号の教訓を生かして防災対策を充実させ、市民の安全確保に努める。地域防災計画改訂作業では、災害時の対応を強化し、さらに充実を図るため避難場所・情報伝達体制などを見直す。同計画のダイジェスト版の作成などを行うため、改訂作業の業務委託費を予算化するなど防災対策に予算を割いている。

奥野部のガス基地にエコ・ステーション

 環境施策では、市民の要望が高かったプラスチック製容器包装類(プラ類)の収集を10月から毎週にする。同時に「燃やさないごみ(不燃ごみ)」の収集日も変更する。プラ類と不燃ごみは収集曜日が同一だが、収集日数はプラ類が月3、4回程度、不燃ごみはそれ以外に出す月1回。そのため、不燃ごみの日にプラ類、プラ類の日に不燃ごみを出すなど、間違う人が後を絶たないことなどから、プラ類を毎週収集する。この変更に伴うパンフレットの内容変更などに700万円組んだ。不燃ごみを埋め立てる「第3期埋立処分場」の用地取得、造成工事などに20億円近く計上した。2010年度の完成目標。

関東にあるエコ・ステーション 環境に関連し、二酸化炭素の排出量が少ない天然ガス車の導入促進などの観点から、新年度内の稼働をめざして奥野部のガス基地敷地内に1億円余りをかけて天然ガスエコ・ステーションを設置する。液体を気化させる際のエネルギーが少なくてすむ、全国でも2例しかない方式を採用する。3−5分程度で充填(じゅうてん)できる。エコステーションは近辺では京都市内、敦賀市、鳥取市、豊中市にあるのみ。敦賀−鳥取間の長距離の間では福知山が唯一の設置になる。

 福祉面では校庭開放事業を充実させる形で、6月から放課後児童クラブ事業を行う。校庭開放事業を実施していた惇明、昭和、大正、雀部、修斉、庵我、遷喬、成仁の8小学校と下六人部児童センターで実施。対象は小学1年から3年で、定員は各校50人。登録制。平日は午後1時から同7時、土・日・祝日などを除く夏・冬・春休みは午前8時から午後7時まで、指導員を置き預かる。有料。4、5、6年も校庭開放のときと同じように午後5時まで預かる。

 このほかの新規事業は市美術館大規模改修事業に7280万円▽市民球場整備に5000万円▽勅使の知的障害者施設設置の補助事業に1760万円▽駅南へのSL移設事業に600万円などがある。仮称・公共交通のあり方を考える懇話会設置経費▽総合防災センター建設基本計画策定事業▽福知山宅配センター開設支援事業▽図書館のあり方懇談会設置も予算化した。

法人が伸び 市税2年連続増収

 一般会計は前年度当初比6・1%増の279億7000万円と過去最高。歳入では、市税が同3・3%伸びて97億5200万円を予想する。増収は2年連続。特に景気の持ち直しを反映して法人の伸びが大きくなると見込む。その結果、自主財源は同9・1%増の129億2700万円で、一般会計に占める構成比は46・2%。前年度より1・3ポイント上昇する。

 歳出では、義務的経費を抑制したが、投資的経費は災害復旧、第3期埋立処分場の造成工事などで68億3900万円と同約55%増になった。

 新年度の台所事業も厳しいことに変わりはなく、貯金にあたる基金から総額6億円余りを繰り入れて財源を確保。市債は同12%圧縮したが、30億2000万円を発行する。05年度末の市債残高は329億6400万円を見込み、市民1人あたりに換算すると47万5000円の借金を背負うことになる。

 特別会計では、国民健康保険診療所費が川口、川口歯科、三岳の3診療所を4月から民営化するため、前年度当初比79・1%減の7200万円。

 駅周辺土地区画整理事業は新JR福知山駅の来年春の開業に向けて道路築造、大型物件の移転にかかわる経費が多額で同59・2%増の27億8000万円に上る。産業廃棄物処理事業は廃止する。

 企業会計の病院事業では、来年春の診療開始に向けた市民病院本体工事の完成や医療機器の導入などで同51・2%伸び、159億2000万円と巨額になる。水道事業では07年春の給水開始をめどに下荒河浄水場の管理棟建築、水槽棟建築などに11億9900万円を組んだ。

 福天1市3町の合併協議会で合併期日が「2006年1月1日」と確認されたが、合併は本決まりではないため、仮称・合併準備室運営経費負担金を除き、「合併関連の予算は計上していない」という。


写真:関東にあるエコ・ステーション(市提供)


新市建設計画を確認、協議会に提案 福天合併協小委員会

 福知山市・三和町・夜久野町・大江町合併協議会の新市建設計画策定小委員会は23日、福知山市牧のリサイクルプラザで第14回会合を開き、合併後の新しい町づくり計画になる「新市建設計画」を確認した。25日午後1時30分から、同市西岡町で開催予定の同合併協議会に提案し、審議される。

 同計画は8章で構成され、合併後10年を見すえた計画となっている。子育て支援の充実をうたったり、図書館機能などを備えた複合施設・北近畿の都センター(仮称)を建設するといった新市で取り組む施策、財政計画、まちづくりの基本方針などが盛り込まれている。

 同日は事務局が「1市3町新市建設計画」を、「新福知山市まちづくり計画」と名称変更することなどを説明。委員は新市全域に整備する光ファイバーなど高度情報化推進事業に関して「周辺部から進めてほしい」などと注文した。


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