両丹日日新聞2月21日のニュース
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「違いがあるからいいんだよ」と個性の尊重呼びかける 夜久野町人権講演会で熊本大教授

 夜久野町教委が20日に同町額田の中央公民館で開いた人権教育講演会で、病気で右顔面が膨れ上がっているため、子どもの時から差別やいじめを体験してきた、熊本大学医学部教授・藤井輝明さんが講演し、「互いに違いを認め合うことが一番大切」と優しい笑顔で訴えた。

「違いを認め合える社会を」と話す藤井教授 藤井さんは、2歳の時発病した海綿状血管腫のため、右顔面が膨れ上がっており、様々ないじめに遭ってきた。若いころは、銀行の仕事に興味を持ち、中央大学経済学部に進学。学長の推薦で、金融機関50社の就職試験を受けたが、顔が醜いという理由ですべて断られた。

 ある採用担当者は丁寧な言葉で「差別をするわけではないのですが、藤井さんの顔を見るとお客様が不愉快な思いをし、取引に支障をきたす恐れがあるのではないかと」と説明したという。これに対し藤井さんは「実際にそれが原因で取引をやめる人がいるでしょうか。これは、担当者の心の中にある差別の意識が、抽象的な客に投影されているだけ。優しさや善意を装った差別であると思います」と明言した。

 しかし、そんな苦難を乗り越えてこられたのは、周りの励ましが大きかったから、と振り返った。「世の中のみんながあなたを拒絶しても、父と母だけは味方だから頑張れ」と言い、PTA役員を買って出て、先生や保護者に病気を理解してもらうため奔走した母親は、81歳で亡くなる直前まで啓発活動を続けた。「その顔は宝物なんだよ。遠くからでも輝ちゃんだと分かるでしょう」とクラスメートに話してくれた先生など、心温まるエピソードもたくさん紹介した。

 「いじめられる側にも原因があると言われることがあるが、それはいじめる側の都合のいい言い分。いじめは100%人権侵害であり、子どものころからダメだよと教えてあげて」。そして「違いがあるから排除するのではなく、違いがあるからいいんだよ。それが個性であり、認め尊重していくことが大切なんだよと話してあげてほしい。また、地域で大変な思いをしている子がいないか気にかけてあげて」と呼びかけた。

 会場には約90人が訪れ、じっと耳を傾けていた。


写真:自ら受けたいじめや差別体験を踏まえ「違いを認め合える社会を」と話す藤井教授


地球温暖化防止へ企画出し合う 府推進員の北部研修会

 府知事が委嘱する地球温暖化防止活動推進員の北部研修会が19日、福知山市昭和新町の府立中丹勤労者福祉会館で開かれた。福天地方のほか、亀岡、八幡両市、日吉町などから16人が参加し、どのようにすれば温暖化防止の活動を広めていけるか考え合った。
グループで考え合う推進員たち
 同推進員は、自身が日常生活で温暖化防止対策を実践するとともに、その普及啓発に努めることが目的で、府では03年10月に84人を委嘱した。

 各推進員はこれまで地域の温暖化防止に関する行事にスタッフとして参加するなどしてきたが、更に普及活動に活躍してもらおうと、府地球温暖化防止活動推進センターが研修会を開いた。

 研修ではセンタースタッフらが木材の地産地消を進め、輸送時の二酸化炭素排出量を削減する府産木材認証制度や16日に発効した温暖化防止の京都議定書の意義を説明。このあと2グループに分かれ、推進活動のための企画書を作成した。エコライフなどを取り上げる環境新聞の発行や小中学生対象の温暖化防止アイデアコンクール、エコショッピング袋の普及活動など、様々な企画が出され、グループで一つひとつの企画について話し合い、最適とされる案を決めていった。

 普及員たちは、これまでの活動をもとに、多くの人たちに温暖化防止の大切さを理解してもらうため知恵を出し合った。


写真:グループでそれぞれの企画について考え合う推進員たち


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