両丹日日新聞1月27日のニュース
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復旧へ向けた人々のつながり忘れずに 大江町社協が台風23号の特集冊子作る

 大江町社会福祉協議会はこのほど、昨秋の台風23号災害の特集冊子を製作、町内全戸と周辺関係団体などに配布した。同協議会が開設したボランティアセンターに集まった人たちの活動写真、被災者の体験談などを載せており「災害を忘れないよう、そして多くの方々に助けられたことを記録として残したかった」としている。

発行された特集号 冊子は同社協が発行している広報誌「大江の福祉」の101巻で保存版。A4判、26ページ。

 1ページ目は国交省撮影の航空写真を掲載。町役場のある河守、北有路、公庄地区など、水にのまれた台風襲来時を写している。区長会資料によると被害状況は死者2人、負傷者1人、家屋半壊14件、一部損壊21件、床上浸水345件、床下浸水174件に上る。

 被災時には同社協がある波美の舟越会館も床上54cmの浸水となったが、会館内の復旧が出来ないままボランティアセンターを立ち上げることとなった。被災3日後に町役場裏に設けられたセンターには、連日多くのボランティアが訪れ、活動終了の11月7日までに延べ2718人に上ったことなど、日ごとのセンターの動きを順に追った。

 18ページにわたって載せたボランティアの活動写真は60枚以上。泥だらけの人が多い。子どもや炊き出しをする人たちもいる。それぞれに写真説明はないが、すべての活動が復旧へ向けた人と人のつながりを思わせる。

 被災者10人の体験談もある。「家族で身体を寄せ合って不安な一夜を明かした」「ヘドロをかぶった家具の散乱を見て途方にくれた」など、つらい思いを語る。しかし、隣人やボランティアとのつながりで「元気付けられた」「人の温かさが本当に身にしみた」との声も。

 冊子作りの中心となった同社協編集委員の一人、奥平晃己さんは編集後記で「自然の猛威には勝てないが、人間も捨てたものではなかった。災害はまだ最初のハードルを越えただけだ。息の長い『助け合い』が求められている。特集号を時々開けて初心にもどっていただければ、保存版としての意義があり、誠に幸せだ」とつづっている。


写真:発行された「大江の福祉・台風23号災害特集号」


貴重な経験積み帰国 デフリンピック・サッカー出場日本代表の四方恒さん

 オーストラリア・メルボルンで今月開かれた聴覚障害者のオリンピック・デフリンピックのサッカー競技に出場し、このほど帰国した元福知山商業高校(現福知山成美高校)出身の四方恒さん(28)=大阪府吹田市=が、大会結果と経済支援に対する感謝の言葉をつづったメールを両丹日日新聞社に寄せた。四方さんは「みなさまの温かいご支援で、自己負担もなくメンバー全員で出場することができました。世界大会出場の経験を生かし、次の大会では初のメダルを獲得したい」と意気込んでいる。

デフリンピック・サッカー日本代表 子どものころからサッカー競技に夢中だった四方さんは、中学、高校も続け、いまは大阪府内にある勤務先のサッカー部や聴覚障害者のチームでゴールキーパーとして活躍。世界の強豪が集うデフリンピックの日本代表となった。

 結果は不戦勝を含む1勝3敗1分。先発メンバーで予選、9−12位決定戦の合計3試合のゴールを守った。

 相手のペースにのまれたり、逆に後半に追いついて接戦を展開したりした試合もあったが、予選リーグで敗退し16チーム中12位とふるわなかった。

 だが、得たものは大きい。

 「世界の舞台で戦えたことはたいへん貴重な経験。これを3年後のアジア大会、4年後のデフリンピック大会に生かし、またこの悔しさをバネにしたい」と前向きな四方さん。

 日本代表としての出場だが、健常者のオリンピックと異なり、渡航費は自己負担のため、出場を辞退する選手も少なくないという。そこで募金を呼びかけていたところ、福知山など多くの人からの支援があり、たいへん感謝している。メールは「今大会をきっかけにデフリンピックという国際大会を知ってもらえてたいへんうれしく思います。これからもご支援、ご協力のほど、よろしくお願いします」と結んでいる。


写真:日本代表としてプレーした選手たち


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