両丹日日新聞1月17日のニュース
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素早い状況把握と救援を 阪神大震災10年 陸自福知山が府の訓練に参加

 多くの犠牲者を出した阪神・淡路大震災からちょうど10年となる17日、府災害対策本部運用訓練が行われた。訓練は地震で京都市を中心に甚大な被害が出ているとの想定。震災時にも活躍した陸上自衛隊第7普通科連隊では、府が今年度から運用を始めたデジタル疏水ネットワークシステムを使い、佐藤正久連隊長と府知事、京都市長との3者間でテレビ会議を実施。素早い被害状況の把握に努め、初動体制を整えた。
テレビ会議で被害状況を聞く佐藤連隊長
 震災などでの大災害の発生時には、災害対策本部が全体の状況をいち早くつかみ、防災関係機関との連携を密にすることが求められる。阪神・淡路大震災を機に府では、地域防災計画や初動マニュアルなどを整備しているが、今回は防災活動指針や情報収集システムの有効性を検証する狙いで訓練をした。訓練には府、京都市、自衛隊、関西電力、NTT西日本などが参加した。

 午前5時46分、京都市内を貫く花折断層系の地震が起き、同市や亀岡市などで大きな被害が出ているとの想定。同連隊では、当直の隊員から電話呼集を受けた隊員が次々に福知山駐屯地の営庭に集まり、府知事から派遣要請を受けた初動隊の38人が京都市に向け出発。その後、佐藤連隊長から「ボランティアや関係機関と連携をとって全力で災害復旧活動を」と指示を受けた約500人の主力隊が京都市へ、第3中隊の約80人が亀岡市、八木町へと急いだ。

 府内各市町村を結ぶ光ファイバー網の同ネットワークを利用してのテレビ会議では、佐藤連隊長がパソコン画面に映った府知事や京都市長とリアルタイムで話した。ヘリコプターの要請などを受けた佐藤連隊長は「ヘリを所有する第3師団とも連絡を取って、被災者救出などに全力をつくします」と約束。経過報告をした隊員たちに1分1秒でも早く被災地に到着できるようにと伝えた。訓練とはいえ緊迫感に包まれ、隊員たちはきびきびと動いていた。


写真:テレビ会議で知事、京都市長と話し、被害状況などを聞く佐藤連隊長


自分で考え命守って 庵我小で地震想定の避難訓練
机の下に隠れる児童たち
 福天地方の多くの小学校では17日、大地震を想定した避難訓練が行われた。児童たちが机の下に隠れるなど、万が一に備えた。

 福知山市池部、庵我小学校(真下正子校長)では、府北部に震度7の地震が発生したという想定で訓練をした。

 午前10時10分、地震発生とともに非常ベルが鳴ると、教室で勉強していた児童たちは帽子や座布団をかぶり、机の下に隠れた。「余震が続き校舎の中は危ないので先生の指示を」といった放送が流れ、各担任教諭の先導で体育館へ逃げた。

 地震発生から3分10秒で全員が避難完了。児童を前に真下校長は「阪神大震災は多くの人が寝ている時に起こり、家の下敷きになりました。地震は予想しない時に発生するので、これからもいざという時に自分で考え、命を守れるようになってください」と呼びかけた。

 5年生の西上佳希君(11)は「地震の時は慌ててしまいそうですが、もし起きたら、きょうの訓練をしっかりと生かしたい」と話していた。


写真:机の下に隠れる児童たち(庵我小で)


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