両丹日日新聞12月15日のニュース
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暖冬のせい?季節はずれのツクシいっぱい 大江町北有路の台風で冠水した田のあぜに

季節はずれのツクシ 台風23号で一帯が冠水した大江町北有路の田んぼのあぜ道に、季節はずれのツクシが出ている。1本ではなくあちこちに見られ、たい積した泥を押しのけるようにして立っている。

 付近は台風が通過した10月23日、由良川の水があふれ、湖のようになった。田んぼには泥が20−30cmも積もり、荒れ果てている。ツクシはその田んぼのあぜ道や脇に生え、もうすっかり傘を開いて胞子を飛ばしているものも多い。

 地元の農業、坂本高人さん(65)が13日、荒れ果てた田んぼを開墾しようと農作業に訪れたとき、その光景に気づいた。「これほど早い時期にツクシの姿を見たのは初めてです。これからまだ寒くなるのに、暖冬のせいでしょうか」

 トラクターを乗り入れたが、タイヤが泥に埋もれて思うように動かず、引き返した。「この分だと、来年の耕作は難しいかもしれません。でも、こうやって元気に伸びるツクシを眺めると、その生命力に驚かされ、頑張れよと応援されているようで、勇気づけられます」と話していた。


写真:冠水して荒れ果てた田んぼのあぜ道に生えているツクシ。踏まないように歩く人の姿も見られた


最大の安全確保は現地の信頼を得ること 福知山駐屯地佐藤司令がイラク復興業務を振り返る

 イラク復興支援業務で大切なことは、現地の人びとの信頼を得ること。自衛隊は信頼を得て、サマーワの人びとから必要とされています−イラク復興業務支援隊の初代隊長で、「ヒゲの隊長」として人望を集め、1日付で陸上自衛隊福知山駐屯地司令に着任した佐藤正久1佐が14日、駐屯地内で講話。報道陣にサマーワで実際に行ってきた活動を紹介した。

 自衛隊がサマーワに派遣される際、現地では「日本人が魔法の杖(つえ)でたちまち工場を造り、2万人の雇用を作り出す」というようなうわさが流れていたという。サマーワ市民が求めていたのは仕事。そこが、自衛隊がこれまでカンボジアなどで行ってきたPKO活動との大きな違いだった。

イラクの人々から信頼を得た カンボジアや東チモールでは道路を造ったり橋を架けたりする「汗を流す仕事」、復旧活動を自衛隊がしてきた。しかしイラクで求められていたのは「復旧」ではなく「復興」。自衛隊が汗をかくのではなく、仕事を作り出すことだった。

 日本国内でよく伝えられた給水業務は、自衛隊員が給水して回るのではなく、給水車を提供してイラク人に仕事をしてもらった。隊員は、給水作業が効率よく行えるよう指導をする役をした。

 また現地の人びとから「学校を直してほしい」「橋をかけてくれ」「医療施設を整えて」といった要望を聞き、日本の外務省などと連携を取って事業の企画立案をする業務にあたり、実際の工事はイラク人に任せた。医官や看護官ら専門知識を持った隊員が現地スタッフの育成にもあたった。

 イラクはユーフラテス川の恵みで豊かなため、歴史上何度も侵略に遭ったことから、もともと外国人が嫌いな民族なのだという。そこで「同じアジアから来た友人だ」ということを盛んにPR。「我々はビジネスマンではありませんから交渉の駆け引きは相手の方が上。ならば駆け引きに持ち込まず、最初から実情を話して正直に接する」ことにした。

 こうした姿勢が人びとの間に伝わり「サトウが言うのなら間違いない」と、相手も正直に接してくれた。また自国の方式を押しつけせず現地の習慣を尊重することで「他国と違ってヤバーニ(日本人)は我々の声をちゃんと聞いてくれる」との評価を生んだ。

 「現地で活動する上で最大の安全確保策は、住民からの信頼を得ることです。この信頼を自衛隊は得てきました。どこへ行っても手を振って声をかけられる」と佐藤1佐。「支援を必要とするイラクの現実と、自衛隊を応援いただく日本からの声が、現地の隊員たちを支える大きな力になっています」と力を込めて話した。


写真:現地の習慣を尊重し、イラクの人びとから信頼を得た


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