両丹日日新聞11月15日のニュース
福知山のニュースは両丹日日新聞WEB両丹で

子らに安心して授業をとPTAが復旧作業 23号被災の北陵中・公誠小

 台風23号で校舎が被災し、授業に大きな支障が出ている福知山市雲原の北陵中学校と公誠小学校(足立正幸校長)で14日、保護者たちが復旧作業に精を出した。中学校は校内で授業ができず、「避難授業」が続くが、中庭に流れ込んだ泥の除去ができて、小学生たちがようやく外で遊べるようになった。

復旧作業をするPTA 同じ敷地の中にある両校は、周囲の山から大量の土砂が押し寄せ、グラウンドは厚く泥流に埋まった。校舎の周りも泥だらけ。中学校の教室棟は1階理科室の壁が傾き、屋内に土砂が流入しそうになるなど、危険な状態で、生徒たちは少し離れた北陵コミセンで授業を受けている。

 小学校校舎も道路側の斜面が2カ所崩れ、基礎部分がむきだしに。電柱が校舎側に傾くなど、こちらも一部が危険な状態となっている。このため校舎の西半分だけを使い、東側に教室がある1年生は図書室で、複式の2・3年生は家庭科室の畳をめくって机を運び込むなど、教室をやりくりしながら授業をしている。

 休み時間になっても、子どもたちは外で遊ぶことが出来ない。危険な場所が身近にあることで、日ごとにストレスがたまっている。そんな中、PTA行事のために集まった親たちが「いましなければならないことは何か。自分たちに何ができるか」を相談。14日に予定していた市の交流行事への参加を取りやめ、小学校PTA(木村輝幸会長)と中学校PTA(小原彰紀会長)合同で復旧作業をすることにした。

 地域の中には、まだ自宅などの片づけが終わっていない家もあり、「地域の復旧を優先」との申し合わせにしていたが、学校にはこの日、保護者と先生が、ほぼ総出。小中学生に卒業生の高校生も応援に訪れ、計64人の参加となった。

 中庭や校舎周りにたい積した泥は、被災から20日余りたってようやく乾きだし、スコップですくえるようになってきた。それでもまだ水気を含んで重く、粘りも強い。一輪車や運搬車に積み込むだけでも重労働だが、「子どもたちに一日も早く、落ち着いて勉強できる環境を作ってやりたくて」と、みんな黙々と作業に精を出した。

 近く市と市教委に復旧の陳情に出向くことになっており、保護者たちの間では、安心して授業が受けられる場所への学校移転を求める声が強くなっている。


写真:中庭の泥を運び出すPTAの会員たち


展示とステージで80年の歴史踏まえ発表 ショーなど趣向凝らし淑徳高校文化祭

 福知山市正明寺の福知山淑徳高校は12日から14日まで文化祭「淑徳祭」を開いた。総合学科の各系列で学ぶ生徒たちが展示とステージで、それぞれの系列の特色を生かした発表を見せた。ことしは同校が創立80周年を迎えることからテーマは「淑徳ism〜1924」とした。

ファッションショー 展示の部では介護福祉系列が糖尿病患者の食事を紹介、食物調理系列はチキン・ポークコンテストをした。ステージの部は校外でも評価が高く、各地から招かれている和太鼓や人形劇などの発表が続き、ファッションショーがフィナーレを飾った。

 生徒たちがデザインを考え、生地を仕入れて裁断。仮縫いから縫製まで一針、一針丁寧に縫って仕上げた作品を、自分で着て発表。音響・照明も生徒たちが受け持ってステージを作り上げた。

 着物をモード系の斬新なデザインに仕立てた作品からスタート。伝統を踏襲した和服、かわいいオシャレ着、フォーマルな服、豪華なカクテルドレス、ファッション甲子園出場作品などが次々と登場した。

 80周年記念として、福知山淑徳技芸学舎当時の袴(はかま)姿、その後のセーラー服、スカートがはけなかった戦時中のモンペから今のブレザーまで、8種類の制服で学校の変遷をたどるコーナーも組み入れた。

 最後は純白のウエディングドレスのモデルたちが登場。観客たちから一人ひとりに歓声がわき、大きな拍手に包まれてのエンディングとなった。


写真:ウエディングドレスなど様々な自作衣装をまとってステージに立つ生徒たち

最新のニュース 以前のニュース 連載・特集記事
福知山の最新ニュースをお届けします両丹日日新聞WEB両丹