両丹日日新聞11月13日のニュース
福知山のニュースは両丹日日新聞WEB両丹で

由良川で落ちアユの姿消える 産卵最盛期に台風直撃、来季の漁への影響心配

 アユの産卵最盛期に台風23号が由良川流域を直撃したことで、来春、天然アユのそ上が見られるか心配する声が漁協関係者から上がっている。産卵場所の大江町や福知山市の下流域では、落ちアユの姿が確認できず、11月解禁になった晩秋の風物詩・落ちアユ漁をする人たちの姿も見られない。

 由良川のアユは、秋になると上流域から海に近い下流域に下り産卵する。2週間ほどでふ化した仔魚(しぎょ)は流れに乗って川を下り、冬場は栗田湾や舞鶴湾で動物性プランクトンを食べて稚魚に成長。春先に由良川にそ上を始める。
昨年の落ちアユ漁
 この産卵場所が福知山市音無瀬橋下流から大江町波美にかけた砂利底の浅瀬になる。産卵のピークは10月で、浅瀬が盛り上がるほどのアユの大群が見られる。由良川漁協は10月を全面禁漁にしてアユを保護している。

 ところが、この秋は台風が相次いだ。とくに大きな被害をもたらした台風23号は、産卵の最盛期にあたる10月20日に来襲。川の水位は上がり、大きな岩や石を巻き込んだ濁流が産卵場を襲った。一部で川の形態も変わってしまった。

 この大水が、産卵のため川を下ってきていたアユを押し流した可能性がある。いつもならアユの群れが見られる大江町波美橋周辺では、水位が下がり濁りがほぼおさまった今も、まったく姿が見えない。

 また、台風の直撃を受ける前に浅瀬に産み付けられた卵は、激流に流されたり、泥をかぶったりして死滅した可能性がある。ふ化していても濁り水の中で生き延びているか分からないと漁協関係者はいう。

 こうした状況から来年のアユ漁への影響を心配している。近年は、アユの漁獲量が減少傾向にある。河川環境の悪化で天然そ上が減っているうえに、異常気象や放流魚の冷水病(細菌感染症)で不漁が続いている。このため「来春そ上が減り、不漁となれば遊漁者の減少につながりかねない」と危惧(きぐ)する。

 組合員からも来季の漁を危ぶみ、「天然のそ上は望めない。放流量を増やしてほしい」といった声が早々と届いている。

 同漁協では「来春の天然そ上はまったく予想がつかない。ただ、今年は例年より早く、禁漁前の9月初めから卵を持ったアユが入荷した。ひょっとすると一部は産卵を終え、ふ化した仔魚が台風前に海へ下ったかもしれない」と、かすかな期待を寄せている。


写真:今年は落ちアユ漁をする人の姿も見られない(写真は昨年11月1日の解禁日に大江町波美橋周辺で)


奥野部の長安寺境内の紅葉 鮮やかに 14日に祭り
見ごろを迎えている紅葉
 丹波のもみじ寺として知られる福知山市奥野部の長安寺(正木義昭住職)で、境内の紅葉が見ごろを迎えた。鮮やかに彩られた庭園で、訪れた人たちが散策を楽しんでいる。14日には、もみじ祭りが開かれる。

 同寺境内には500本以上のカエデが植わり、イチョウも黄色く葉を染めている。昨年に比べて色づきがよく、地元だけでなく、北陸、中国、四国地方などからの観光バスが訪れ、庭園や山々の景色を堪能しながらゆっくりと歩いている。来週いっぱいが見ごろという。入山料300円がいる。

 もみじ祭りは午前10時30分から始まり、琴と尺八の演奏や煎茶道売茶真流の茶席がある。1席300円。正午からは同寺保勝会(奥田省三会長)の総会がある。


写真:見ごろを迎えている紅葉

最新のニュース 以前のニュース 連載・特集記事
福知山の最新ニュースをお届けします両丹日日新聞WEB両丹