両丹日日新聞11月11日のニュース
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サケが帰ってきてくれた 台風の荒れで心配したが、喜ぶ関係者ら

 福知山市牧の由良川支流・牧川で10日、この秋初めてサケが捕獲された。台風23号の影響で見送られてきた採捕用の仕切り網の設置が9日にようやく行われ、雄雌合わせて20匹が取れた。

 府が「ふるさとの魚環境保全啓発事業」で取り組んでいる。当初は10月24日に市内筈巻と綾部市位田町の本流2カ所、福知山市の牧川合流点付近に網を設ける予定でいたが、台風23号の影響で増水し河川の状態が悪かったことから見送っていた。

網にかかったサケ サケが取れたのは、合流点から約2km上流の向嶋橋上手。水位が下がり濁りも治まったことから、「由良川さけ資源増殖のための採捕者の会」(桐村美智男会長)が9日に仕切り網を設置したばかりだった。

 サケの人工授精から飼育までを引き受けている牧川養殖漁業生産組合の衣川務組合長が立ち会い、桐村さんとともに水槽を積んだトラックで下小田の組合ふ化場へ運んだ。

 採卵・人工授精は、こんご捕獲状況を見て、ふ化場で進める。来春に40万匹の稚魚を放流する計画で、由良川のサケから30万粒を採り、残り10万粒は他県から取り寄せる計画でいる。

 網は11月末まで設置する予定。桐村さんと衣川さんは「台風の影響でそ上が心配だった。網の設置が例年より2週間ほど遅れたが、捕獲できてよかった」とサケの回帰を喜んでいた。

 由良川生まれのサケは、日本海から太平洋を経てベーリング海まで行き、3〜4年後に再びふるさとの川に戻ってくるという。サケの人工ふ化を進めているのは、本州では由良川が南限となっている。


写真:牧川に仕掛けた網にかかったサケ


府無形民俗文化財のヤンゴ踊り学ぶ 地域の人から菟原小

 三和町菟原中の菟原小学校(塩見佳扶子校長)は10日、6年生が地域のお年寄りたちから、府無形民俗文化財の「ヤンゴ踊り」について教わった。同校は国際理解教育に力を入れており、世界へ目を開くと同時に、地域への理解も深めていく取り組みをしており、この日は総合的な学習の時間に、地域の人たちを迎えて勉強をした。
お年寄りが踊りを舞う
 講師役を務めたのは、大身のヤンゴ踊り保存会の西村哲会長ら6人。黒紋付きに縞(しま)の袴(はかま)で、楽器を手に訪れた。

 ヤンゴ踊りは10月の広谷神社秋祭りの宵宮に奉納されている伝統芸能。締め太鼓を「とん、とん」とゆっくりたたき、素朴な横笛の音に乗せ、ビンササラを鳴らしながら円を描いて回り舞う。2回まわったところで「ヤーンゴ」とかけ声を出すことから、ヤンゴ踊りと呼ばれている。

 派手なところのない、素朴な田楽舞で、いつごろ、どんないきさつで踊られるようになったのかなど、分からないことも多くなっているが、踊りの伝統は地域の人たちが大切に守り伝えている。

 今回の学習では保存会の人たちが、薄く小さな板をひもでくくってつないだビンササラなどの楽器を紹介した後、実際に踊って見せ「いつもの年は12回、うるう年は1回多い13回まわります」などと説明をした。
 子どもたちは、テレビなどで目にするテンポの速いダンスと全く異なる踊りを食い入るように見つめ、地域の伝統芸能への関心を深めていた。


写真:お年寄りたちが、ゆっくりとした踊りを舞って見せ、子どもたちが食い入るように見つめる


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