両丹日日新聞11月9日のニュース
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災害復旧にまず7億円 福知山市補正予算、専決処分で対応

 福知山市は8日、台風23号による災害復旧費などにかかわる今年度補正予算の概要を発表した。補正額は一般会計で6億5758万2千円に上り、これに簡易水道事業、下水道事業の両会計分を含めると総額7億726万1千円になる。10月21日付で専決処分しており、12月定例議会に提案し承認を求める。

 一般会計で主なものは、本復旧に向けての測量設計委託料として、田畑、農道など農林施設約980カ所分で2億230万円、道路・河川など土木施設は約900カ所分で1億9280万円。

床上浸水した天津保育園 このほか、アスファルトがめくれ上がるなどした市道上荒河観音寺線(中丹広域農道)など道路・河川などの応急復旧費に1億円▽災害ごみ収集処理の必要経費2351万円▽床上浸水した天津保育園の改修に要する工事請負費1800万円▽浸水家屋の消毒経費66万円などを計上した。

独自の支援金盛り込む 府の補正案は総額302億円

 また、府は8日、災害対策のため、総額約302億円の補正予算案の概要を発表した。地域の再建▽産業の復興▽災害の復旧の3つを柱に被災家屋再建に向けた独自策などを盛り込んでいる。15日に開く臨時府議会に提案する。

 地域の再建では、家屋が被害を受けた世帯に対して国の被災者再建支援法とは別に、いずれも最高で全壊世帯に300万円▽大規模半壊200万円▽半壊150万円▽一部破損、床上浸水に50万円を、住宅建て替え、購入、補修経費として支給する。この費用負担は府が2分の1▽市町村が4分の1▽被災者本人も4分の1とするが、高齢者など低所得者世帯は20万円まで自己負担なしとする。

 住宅を建て替えるなどの被災者を対象にした「被災者住宅等融資制度」も創設。建て替えで700万円▽補修450万円を限度額に貸し付ける。5年間は無利子とし、6年目以降は年利1・9%とする。

 このほか中小企業を対象に上限8000万円を年1%で融資する事業、農家や漁業者に5年間無利子で融資する対策もする。また府税、手数料、府立学校授業料などの減免▽災害弔慰金の支給▽生活福祉資金や母子寡婦福祉資金の無利子での貸し付け▽道路や河川、社会福祉施設、文化財などの復旧などを盛り込んでいる。

台風23号の被災家庭で延べ2718人が復旧支援 大江町社協ボランティアセンター閉鎖

 大江町社会福祉協議会は、台風23号の被災者を支援するために設置していた町水害ボランティアセンターを7日で閉鎖した。今回の災害では延べ2718人が被災家庭の救援に駆けつけた。

 同社協は「ようやく緊急の復旧作業に、ほぼめどが立ち閉鎖を決めた。開設中は延べ2718人もの方々に協力頂き、本当に感謝しています」と話している。


写真:床上浸水した天津保育園内(10月21日写す)。今後、改修工事に入り、年内の完成をめざす


夜久野町で合併住民説明会開始 町単独のビジョンも示す

 福天1市3町の合併問題について、夜久野町の住民説明会が8日から始まった。事前に配布した資料では、合併是非にかかわらず現行より行政サービスが悪化するとの見通しだが、厳しいながら町単独で残る場合のビジョンが示された。27日までの全21会場での説明会を終えた後に、有権者を対象に合併是非などを問うアンケートで意見集約をする。
夜久野町で合併住民説明会
 合併しない場合の財政シミュレーションでは、10年後までの収支予測を出した。03、04両年度は文化複合施設建設事業に伴い歳入全体が底上げされており、同事業を除いた歳入総額は03年度が約35億円、04年度が約30億円、05年度が約27億円、14年度には約19億円にまで落ち込む。収入の半分近くを占める地方交付税がすでに年々減少しており、年5%減で試算したことなど財源確保の見通しが暗いことを示している。

 歳入減に対して、05年度は人員削減や給与カットなどで町長など特別職20%、一般職は10%の人件費を減らす。国や府から補助の出ない町単独事業は廃止や見直し、新規ハード事業は原則として行わないなどで支出を削る。

 一方で、合併すると国民健康保険料が約1万円の引き上げとなるなど、負担が増える事項も挙げられているが、固定資産税の引き上げ、町営バス補助券制度の廃止などはどちらを選んでも避けられず、現行より行政サービスは低下するとしている。

 山中公民館で8日に開かれた説明会には地域住民ら32人が出席。町が概要説明をしたあと、住民からの質問、意見を募った。「福知山市の末端となってさびれないか不安」「地方交付税の動きを教えてほしい」「合併浄化槽の助成はどうなる」などの声があった。

 「アンケートは参考資料とするのか、方向性を決めるものとするのか」との問いに対して大江輝久夫町長は「ただ取って終わりとはならず判断材料としたい。意見を書いてもらえる欄も設けるのでお願いします」と答えた。


写真:合併しない場合の財政シミュレーションも用いての住民説明会が始まった


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