両丹日日新聞11月6日のニュース
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国道426号但東町内仮復旧 福知山−出石・豊岡通行再開

 台風23号被災で通行止めとなっていた但東町内8カ所は、7日午後9時までで仮復旧を終え、片側交互通行が可能となった。これで福知山から出石、豊岡方面への通行が再開できた。[8日9:00]
訃報 名誉市民・佐藤太清画伯(日展元理事長)

 福知山市岡ノ上町出身の日本画の大家で名誉市民、佐藤太清(さとう・たいせい、本名・實=みのる)氏が6日午後7時50分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。90歳だった。自宅は板橋区大谷口2-65-3。通夜は9日午後6時から、葬儀・告別式は10日午前10時30から、いずれも東京都中野区中央2-33-3の宝仙寺で。喪主は妻ひろさん。葬儀委員長は日本画家で日展顧問の大山忠作(おおやま・ちゅうさく)氏。
 児玉希望に師事。内面性を深めた独自の花鳥風景画の世界を切り開いた。1985年から2年間、日展理事長を務め、88年に文化功労者、92年に文化勲章を受章。93年に名誉市民となった。
 福知山市美術館には代表作「最果の旅」「雪つばき」など氏の作品を105点を所蔵する。

被災農地訪れハウスの片付けなどに汗 JA京都職員と府南部の人ら

 台風23号で大きな被害を受けた農家を助けようと、6日、JA京都の職員と生産農家の人たちが福知山市内の農地を訪れ、壊れたハウスの修復や片付けに汗を流した。

 今回の台風は、人家のほか農作物と生産施設にも壊滅的な被害をもたらした。市内でもビニールハウスや農地が冠水するなど、かつてない大きな被害を受けた。

ハウスの解体をするボランティア 参加したのは、JA京都の職員、被害がなかった府南部・中部の野菜栽培農家、畜産農家の人たち68人。ボランティアで、特に被害のひどかった市内6カ所に分かれて復旧作業を手伝った。

 森島康男さん(80)宅のハウスには約10人が訪れた。高さ3m近い森島さんのハウス3棟は、上部が見えなくなるまですっぽり水につかった。出荷最中の伏見トウガラシ、発芽したホウレンソウ、施設内に置いていた資材がすべて流されて、ハウス自体も上流から流れてきた木材や小屋で押しつぶされて折れ曲がった。

 参加者たちは、ハウスに入り、脚立に上ってパイプの留め金を緩めて1本ずつ解体。再利用が可能なパイプと廃棄するものに分けたり、覆っていたビニールを片付けたりし、少しでも早い復旧を願っていた。

 森島さんは「今年は3回も台風に遭い、台風23号で壊滅的なものになりました。今年はもうどうしようもないです。でも、こうして多くの方々に手伝ってもらい助かります」と話していた。

 このほか西中筋ライスセンターでは、ボランティアが施設内の泥の運び出しに追われた。


写真:森島さん宅のハウスの解体を手伝うボランティアたち


干支の置物づくり進む 竹毛希望の家

 福知山市昭和新町の身体障害者通所授産施設、竹毛希望の家(芦田ふゆ子施設長)に通う人たちが、来年の干支(えと)の陶器の置物づくりを本格的に進めている。陶芸班の8人が制作を担当し、信楽の粘酉の置物づくり土を使った酉(とり)の置物を丹精込めて仕上げている。ホテル、飲食店などから注文を受けているが、今月下旬の冬のバザーでも正月用の定番商品として販売する。

 同施設伝統の干支の置物づくりは午(うま)から始め、01年で十二支を1巡した。当初から手がけている通所者もいて、腕は年々上達し、2回目となる酉の置物の出来栄えも上々。陶芸に詳しい職員の石田浩太郎さんらがアドバイスをしている。

 今年制作しているのは型を使ったものが2種類、手作りのものが4種類。

 精巧なつがいの置物は、鋳型にどろどろの状態にした信楽の大正土を流し込んだあと、電気窯で素焼きして表面を磨き、色とりどりの釉薬(ゆうやく)をふりかけて本焼きし、仕上げている。このほかの置物は信楽の粘土を材料にしている。こんご合わせて500個を目標に作り、200円から1300円程度で販売する。

 石田さんは「釉薬の織部とチタンをブレンドして柔らかい色合いを出すなど工夫して種類を増やし、来場者に買い物を楽しんでいただけるように努めています。バザーの人気商品の一つとなり、売れることが通所者の制作意欲につながっています」と話していた。


写真:次々に仕上がっている酉(とり)の置物

ヒモで正しく測量しグラウンドに正三角形 夜久野町育英小で楽しく算数学ぶ

 夜久野町高内、育英小学校(高井俊明校長、51人)で5日、体験型の算数授業が行われた。はかりを使わずヒモを使った測量法で、グラウンドいっぱいに243個もの正三角形を作り上げることに成功し、数学のおもしろさにふれた。

 身近なことから数学の楽しさを見いだしていこうとするボランティア集団、寺子屋「スロー数学」の西脇久芳代表らに教わり、全校児童、保護者、地域住民らが正三角形作りに取り組んだ。

校庭いっぱいに作った正三角形 最初にベースとなる一辺が28mの正三角形を作った。その各辺を2等分し、その点と点を結ぶと辺の長さが半分の14mの正三角形が4つ出来る。4つのうち3つは28mのものと向きが同じでそれらの各辺を2等分して、また正三角形を作る。この作業を繰り返すことで同じ規則性で無限の階層構造を持つフラクタル図形の「シルピンスキーのギャスケット」が出来上がった。

 28m辺を2等分するために28mのヒモを半分に束ねることで正しく図ることができた。子どもたちは古代エジプトで使われていたヒモの測量法を用いて次々と正三角形を作っていき、同一作業を6回繰り返し、最終的に243個が出来上がった。

 西脇代表は「受験勉強は受験が終わってしまえば消えてしまう。ヒモで正しい測量が出来ることも含め、身近なことから数学のおもしろさを見つける体験ができれば、それはきっと忘れることはないと思います」と話していた。


写真:エジプトのヒモ測量法を用いて校庭いっぱいに作ったフラクタル図形の「シルピンスキーのギャスケット」

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